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立ち上がって、歩く  作者: 葦家 ゆかり
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朝のリハビリ

ミーティングを終えると朝の集団リハビリの時間となる。私たちは施設の2階に行って対象となっている患者さんに声をかけて回った。


「おはようございます。相川(あいかわ)さん、伊藤(いとう)さん、リハビリの時間です。リハビリ室に行きましょう。山本(やまもと)さん……はまだ朝ご飯を食べているところですね。またあとで迎えに来ます」



名簿を見ながら漏れがないように、患者を2階の居室フロアからリハビリ室のある1階までエレベーターで降ろす。


元気な人は車いすを足でスイスイとこぎながら付いてきてくれ、認知症などで自分で車いすをこげない患者はスタッフが押す。


リハビリ室には十五名ほどの患者がやってきて、横1列に並んでもらった。


次に1~2キロほどの足に巻くタイプの重りを全員に付け、準備は完了だ。


「では今日も朝の体操をしますね。まずはもも上げからいきます。みなさんも二十まで、一緒に数えてくださいね。せーの! いーち、にーい、さーん……」



私は患者たちの前に座って数を数かぞえながら右と左のももを交互に上げた。


患者たちも声は小さいものの数をかぞえ、動作をまねしてくれる。


ほかのスタッフは車いすから転げ落ちそうになる人がいないか目を凝らし、運動についてこれない患者には声をかける。


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