9.信頼
彼女が怒って部屋に戻ってしまった後、
お母さんと弟くんにも事情を話した。
変に思われるかもしれないけど、
この機会を逃してはいけないと、必死に伝えた。
2人にもどうにか伝わったようだ。
ガンピラ好きが効いたのだろうか??
ボク自身もすごく不思議で、
半信半疑な部分もあるんですけど…と伝えると、
お母さんと弟さんは顔を見合わせて、
なんかそんな気がする!と言ってくれた。
ふたりが言ってくれると心強い。
お父さんはと言うと、
リビングのテーブルでまた突っ伏して寝ている。
「君は娘の運命の人で間違いない!!」
いきなりそう叫ぶと、また眠ってしまった。
その言葉…本当になったらいいな。
◇
「娘が運命の人かはともかく、
私たちにしてくれた話を本人にもしてもらわないとね。
我が娘ながら頑固だから、話す時間をとってくれるかしら…」
運命の人じゃなくて、魂のつながりなんですが…
と思いつつ、お母さんも一緒に考えてくれる。
これはチャンスだ。
彼女と話せるなら、なんだってしたい。
「よろしければ、
またお家にちょこちょこお邪魔してもよろしいでしょうか。」
チャンスをつなぐためにも、
お願いする。
「もちろんよ!!あなたは息子のようなもんなんだから、
いつでも家に帰ってきて!!」
この夫婦は、初対面で怪しいことを言ってくるやつ(ボク)を、
すぐに信用して大丈夫なのだろうか。
逆に心配になってくる。
騙されたりしないだろうか。
「大丈夫、こんなこと、あなたが初めてだから。
なんかあなたのことなら信頼できる気がするの。
これからよろしくね!!」
ボクの心配は伝わっていたようだ。
「オレにもアニキができるのか。
めちゃくちゃ嬉しいな!
よろしくな!!アニキ!!」
弟君まで気に入ってくれたようだ。
ありがたい。
ここまで信頼してくれるんだ。
甘えさせてもらって、しっかり彼女と話ができるようになろう!!
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