26/40
8.やっとの思い
彼女が来ると思うと途端に緊張する。
ドキドキしていると、
お父さんがいきなりピシッと立ち上がった。
顔を見ると、両目は閉じている。
ダメだこりゃ。
どんどんと降りてくる音が聞こえる。
緊張が加速する。
「もう、いきなり結婚相手って何よー!!」
そう言いながら声が近づいてくる。
この声は…きっとそうだ。
息を飲む。
やっと、やっと会える…。
彼女が降りてきて、
一瞬目が合う。
ーーーー彼女だ。
やっと、会えた。
目頭が熱くなる。
一瞬時間が止まった。
「紹介するよ!!
こちらは………。」
お父さんが元気に紹介してくれようとしたその時。
彼女がバン!と机を叩いた。
部屋がシーンとなった。
「私は、知らないから!!」
そのまま彼女は階段を上がっていってしまった。
「え…?」
会えたのはほんの一瞬だった。
夢で会ったのは彼女で間違いない。
だけど、すごく怒ってた。
もしかして、嫌われた…?
ガクッと膝を、落としたのであった。
お読みいただいて、ありがとうございます!
毎日19時に投稿します。




