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時の間と繋がりと。  作者: じゃっきー
第三章:ボクと私との出会い
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2.なんでボクばっかり

あれから、ボクなりに一生懸命勉強したり、仕事をしたりするようになった。


趣味でマジックができるようになってからは、

たくさんの人との交流も増えてきあ。


その頃からだった。

夢に彼女が出てきたのは。


最初は、夢に出てきたことをあまり覚えていなかった。


起きたら、夢の内容を忘れてしまう…。

だけど、起きた時とても穏やかで安心感に包まれていた。



何度も何度も夢に見た。



ボクが夢の中で、

今の姿で話している時もあったし、

なぜか自分が子供になって話していることもあった。


とにかくその時あったことや、

話したいことを話しまくった。


楽しいことも、他の人には言えない、悲しいことも。


いつも彼女は、うんうんと聞いてくれた。

時には冗談を言い合ったり、一緒に怒ったり、

アドバイスをもらうこともあった。


それがとても心地よかった。



ある時。

「ボクは誰にもわかってもらえない。

なんでボクばっかり悲しい思いをするの??」


子供の姿になって、ボクは泣いていた。


ずっとずっと、抱えてきた思いだったから。


その話を聞いて、

彼女は黙ってしまった。


いつも笑顔で、安心感で包み込んでくれたのに…。


余計に悲しくなって、

いっぱい涙が出てきた。



「うわーん!!」



すると、目の前からシクシクと声が聞こえた。


彼女は大人の女性だった気がしたのに、

気づくとボクと同じくらいの子供の姿になっていた。



ボクがワーンと泣いて、

彼女もワーンと泣いて。


2人でいっぱい泣いた。

これでもかって言うくらい泣いた。



しばらく泣いて彼女の顔を見てみると、

涙と鼻水でぐっちゃぐちゃで、顔を真っ赤にして、

目も腫れぼったくなっている。



彼女もこっちをみる。

どうやらボクも、涙と鼻水でぐっちゃぐちゃなようだ。


お互いに顔を見合って、

それがなんだか面白くって!!


2人でわっはっはといっぱい笑った。

こんなに泣いたもの笑ったのも初めてだった。



気がつくと夢の中のボクは、

河川敷で座っていた。


手には缶コーヒーを持っている。


いつもボクが飲む缶コーヒーではない。

これ、すごく甘いんだよね。



一口飲んでみる。

甘さが全身にしみいる。


それがなんだかものすごく美味しく感じて、

悩み事や考え事をするときは、甘い缶コーヒーを買うようになった。


ボクの気持ちを、やわらげてくれた。


お読みいただいて、ありがとうございます!


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