3.童話:魂のつながり3
「あなたは、なぜ旅をしているの?」
おばあさんが、キラキラした目で質問します。
「ボク、宝物を探しに、
旅に出たんだ。」
「まぁ!!それで、
宝物は見つかったの??」
「分からない。
だけどさっき、宝物は…ここにあると言われたんです。」
言われたと言っても、誰かに言われた訳じゃないし、
ここっていっても、この家のある訳じゃなさそうだし。
なんだか気恥ずかしいような感じがして、
その後の言葉に詰まってしまった。
押し黙ったボクを見て、
おじいさんが言った。
「…もしかして、
魂のつながりから声が聞こえたんじゃないかい?」
魂のつながり。
そう聞いた瞬間に、いろいろなことが頭を駆け巡った。
それこそ、走馬灯のように。
そうだ。
さっき聞いたあの声。
聞いたことがある。
これまでに、何度も何度も。
ボクを支えて、励ましてくれた声だ。
ずっと一緒にいてくれた。
宝物を、一緒に探していた。
青年は、何故だかわかりませんが、
目から涙が溢れてきました。
悲しいんじゃない。
これまで感じたことのない感情が、ボクを掴んで離さなかった。
それは何年も会っていなかった、
旧友に会えた時のような…
寒い冬が明けた、春の日のような…
そんなあたたかい気分だった。
そんなボクを、おじいさんもおばあさんも、
優しく見守ってくれている。
「魂のつながりは、誰にでもいる。
いつでもメッセージを伝えてくれるんだよ。
いつも君に、導きの言葉をくれるんだ。
いつも寄り添っているんだよ。」
と、おじいさんが言います。
なんとなく、その話が分かるような気がした。
宝物を見つけたい!これはボクだけじゃなく、
二人の思いだったんだ。
「魂のつながりには、会えるんでしょうか??」
「会えるかどうかは、分からない。
魂のつながりとは、時空を超えてつながっている。
過去、現在、未来どこにいるのか。
また、相手がどんな背格好かも分からない。
だけど、いつも君とつながっているんだよ。」
その話を聞いて、
心の奥底が、ほっとゆるんだ。
相手とは、会えないかもしれない。
でも、ちゃんとつながっているんだ。
これまでも、これからも。
「これからも対話を続けなさい。
魂のつながりは、君と一緒にこれからも人生を歩んでいく。
そして君も、相手の人生に影響を与えていく。
魂のつながりとつながることで、
君だけじゃない。君の周りもみんな幸せになっていくと言われているんだよ。」
「ボクの人生、みんなの人生…。」
ボクは目の前の飲み物を、
グッと、飲み込んだ。
「これからもあなたは、
宝物を探しにいくの?」
おばあさんが聞く。
一瞬考える。
でも、もう答えは決まった。
「ボクは、
宝物と一緒に、これからを歩んでいく。」
青年は、これまでの人生に感謝し、
これからの人生に、
希望を感じていたのであった。
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