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11.<エピローグ>顔と耳
次の日。
「お父さん、なんでいきなり彼を結婚相手として連れてきたの!?」
「だって、魂のつながりだから、
そりゃ結婚でしょって思っちゃった訳で…」
どうやら父が勝手に思い込んでいたらしい。
なかなか結婚しない私をみて、心配もしていたようだ。
やれやれ。
お父さん。
縁を繋いでくれたことには感謝してるけど、
あんたのせいでややこしくなったよ!!
と、心の中で愚痴っておいた。
◇
私は相変わらず、毎日引っ越しの準備をしている。
彼も毎日家に来ているけど、
そんなにまだ会話はない。
でも、前とは明らかに違った。
つながり感を感じていた。
「もう、彼が来ているんだから、もうちょっと愛想よくしたらいいのに!!」
そう、母は言うが、
あんなに怒ってたのに、すぐに仲良く話すなんてできないよ!!
だって………なんか恥ずかしいじゃん!!
心の中で動揺し、顔が赤くなる。
ふと、彼の方を見る。
彼の耳も赤くなっている。
どうやら私の気持ちが、
伝わっていたようだ。
だんだん、仲良くなればいいじゃない。
だって、私はここにいる。
私は、わかってもらえているのだから。
みんな、どこかに魂のつがいがいるんだから。
「ありがとう」
そう、一言だけつぶやいた。
ご覧いただきありがとうございます!無事に一章、完結いたしました!
明日からは第二章をお届けします。
第2章:「童話、魂のつながり」




