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第1話 時代は半分は世紀末、半分は世知辛さで出来ている

2XXX年の現代、17年前に突如としてダンジョンが出現した (いつもの)

当初の人類は軍や傭兵死刑囚などを送りダンジョンに潜っては生存と死亡を繰り返しながらも資源になる物や嘗て(かつて)存在していた奇跡や魔法などを持ち帰ってきた


それから17年の月日は流れた


~ある男の話~


「はぁ……世知辛いなぁ…。」


ため息を一つ吐いた男、名前は入田いりた 黙夫もだおと言うどこにでも居る無職だ

年齢は20代でこの年になって家でゴロゴロしている

元々人との会話が得意でも無いので友人は2人位しか居ない

5年働いたアルバイトも副店長の誤解が原因で止めたのだが割愛する


「……やっぱ命を賭けないと不味いのかね?」


今の時代、生き延びて且つ成果を持ち帰る事が出来た奴が成功するこの時代

ダンジョンから持ち帰った技術で色々な物が開発された

小説や漫画などで登場するお馴染みのギルドを始め、それに連なる色んな店なども出来ている

ファンタジーは空想でも幻想でも無く身近となった


「とは言ってもな……。ど素人が行き成り成功出来るのかと言う訳でも無いし異世界に転生とか転移でボーナス貰った奴位じゃねーかな成功者ってのは。」


主人公に憧れない訳でも無いのだが、きっと自分は大きすぎる力を手に入れたらその力に溺れて死ぬ自身がある、黙夫はそう思うのだ

況してや多感な年頃の若い子が暴走しないなど絶対無いとは言わないがごく少数だろうし、この国の道徳を学んで育って居るなら割り切るにも時間が掛かるだろう


「その割り切りが出来ないから今までバイトだったんだよなぁ…。」


命のやり取りなどやりたくは無い。

しかし枷が外れれば後は墜ちるだけな気もしてる

自分が自分じゃ無くなってしまうのでは無いかと言う恐怖もある

けれど時間は有限で、他に手段も無い事も無いが些か疲れた


「……自殺とかじゃねーけど、こう言った状況に陥って一発逆転の賭けに出る奴がギルドに加入してダンジョンに行くんだろうな。」


よっこらせと身体を起こし安いアパートの部屋をでる

他に手段など無いのだ、ならば割り切れ、生きる為に

こうして、入田 黙夫の生存戦略は始まるのであった

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