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ココロガイタイ  作者: 如月ななこ
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まだ私は頑張れる!

小説を開いてくださり、本当にありがとうございます。

波乱万丈、まさしくこの言葉が当てはまると思います。

前向きに、諦めずに、「まだ私頑張れる!」

いつも自分にそう言い聞かせて頑張っています!

自分より大変な人はもっとたくさんいます。

少しでもいい、誰かの役に立ちたい、これを読んでそんな人が増えますように…。

みんな、幸せそうでいいよなぁ…


私の人生は、人を羨ましく思うことがほとんど。

物心ついた頃から記憶にあるのは、酒に酔った父に毎晩殴られるという痛い記憶。

自分でも打たれ強いな、と確信したのは、幼稚園の頃父に殴られて5センチほど飛び出した引き出しに目をぶつけた時。

さすがに痛みで泪が出る。


母が怒鳴る。

「ちょっと!女の子なんだから顔はやらないでよ!」

お母さん、顔じゃなくてもいやだよ、と突っ込みたくなった矢先、母も殴られる。

やめてよ!やめてよ!と姉と私が父を止めようとする。

でも姉には何故か手をあげない父。

母と私に拳が降る。

これが毎晩。


しばらく父が暴れ、やり過ぎたと気づくのか、父が大人しくなり、また酒を飲みに家を出ていく…

振り返れば家はグチャグチャ、髪もグチャグチャ、母と私はアザだらけ。

またお片付けか…

殴られた右目はしばらくして目を開けてみても真っ暗で何も見えない。

左目は見えるのに、右目だけが真っ暗…

へー、片目が見えないとこうなるのかー、なんて考えていたくらい、痛みには強くなっていた。

1時間もしないうちに視力は戻り、人間て結構大丈夫なんだね、といつも思わされる。

きっとこの頃から少しくらいの不幸など、私にはたいしたことではなかったのかもしれない。


だから神様は私に辛い試練ばかり与えるのかもしれない。

この人間なら耐えられるから、と。

ううん、きっと違う。

神様なんてきっといない。

いたとしたら、こんなにたくさん試練を与えてくるわけがない。

世の中には両親に愛され、優しい旦那様の愚痴を言いながら暮らしている人がいるのに。

私の運の悪さを少しくらい貰ってくれればいいのに…

息子の辛さを誰かが変わりに、病気を誰かに移せたらいいのに。




中学辺りから、父をやっつけよう、と自分を鍛え始めた。

柔道も習ってみたが、柔道では人を倒すことは出来ないと知る。

ある日暴れ始めた父と格闘し首を絞められ、さすがに殺されるかもという考えが浮かんだ。

殺されるくらいなら一死報いてやろうと走って外におびき出し、道路で一本背負いをすることに成功したからだ。


やった!と思ったのも束の間、いや、やり過ぎたかな?どうしよう、と思って2分くらい倒れて呻いている父を見ていた。

それからゆっくり起き上がろうとした父を見て、もうゾンビにしか見えず、背筋に寒気がしてとにかく走って逃げてしまった(笑)

柔道では父を倒せない、と思いそれからすぐ辞めた。

マンガなら、あそこで相手がピクピクして白目向いているのに。

マンガも大袈裟だな、なんて思ったものだ。


私はあわよくば父を殺したかった。

正当防衛で殺せたらいいのに、といつも思っていたし、それを狙っていた。

毎晩の乱闘で、家の壁は割れ、穴だらけ。

自身の部屋のドアも壊れ、3度交換した。

包丁を持つ父から逃げるため、2階のベランダからジャンプしたことも何度もある。

2階から飛んでも人は死なない、足がジーーーンとくるが10秒くらいすれば走って逃げられる。

ドラマって大袈裟だな、と知った。


私が中学にあがり、昔からあった父の姉ひいきがますます酷くなり、姉にはお金は出すが私には出さない、姉は殴らないが私と母は殴る蹴る、包丁を持ち出されて脅される、など狂気じみた父の行動が始まり出した。


高校は諦める、と母に話すと母は怒り、

「お母さんが働いてる分で行けば行けるでしょう!あいつのお金だと思わないで、私のお金でせめて高校だけは行って!」

そう言われたが、私はそんなことどうでも良かった。

母に、お願いだから離婚してくれ、中卒で私が働いて生活費を一緒に稼ぐから、姉と3人でアパートに引っ越そう、と話すが、母は何の意地か、離婚はしなかった。

私にはそれさえも地獄の選択だった。


散々揉めたが、結局母の強い勧めで高校へ進み、中3の春休みを迎えた。

「お母さん、高校へ行ったら陸上のシューズと音楽を聞くプレーヤーが欲しい。学校まで自転車で40分かかるから。」


そう話したそれから数日後、父から

「春休み中に焼肉屋で皿洗いのバイト取り付けてきたからバイトしろ。自分の欲しい物は自分で買え。」


……中学生ってバイトOKだっけ???

小遣いも貰ったこともない。

いつも貧乏でみんなの持ってる物を買ってもらったこともない。

とうとう自分で稼げときたかー!と常識の通じなさに改めて驚いた。

でも稼いで買えるならいいと春休み中焼肉屋で皿洗いをした。

毎日芽吹いていく木々と花を付ける草達を見ながら自転車を飛ばし、15歳になったばかりの3月が終わった。


高校へ入ってからは部活とバイトが忙しくなるが、母が帰宅するまでには自宅に帰る。

母が1人でいたら父に殺されかねないから。

何でこんな家に産まれたのか、何度も呪い、恨んだ。


週に3、4回は殴られ首を絞められ殺されそうな日がある高校生活を過ごし、それでも何故かグレることも暇もなくそれなりに青春を感じながら高校生活を終えた。

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