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なろうの国のアリス  作者: みさま
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ロケッド団

 それから柴犬と黒猫の警戒は意外にもあっさりと解かれました。

 なぜなら、目の前にいる少女が満足そうな顔で空を仰いでいたからです。

 異様な光景が展開されていましたが、ここは異世界、なんでもありです。


「お、お前は一体なんなんダ」


 戸惑いながら問いかける柴犬。

 満足気味の有栖はそれに「仕方ないわね....」と呟いて答えます。


「なんなんだと聞かれたら!」


 そう言って彼女はポーズを取り始め、犬と猫をまたもや置き去りにしていきます。

 ついでに読者も置き去りにしているような気がします。

 付いていけない犬と猫は少女の行動に戦慄を覚えます。


「答えてあげるのが世の情け!」


 有栖はこんなことを人前でやって恥ずかしくないのでしょうか。

 いえ、恥ずかしいはずです。ではなぜ彼女はこのような事ができるのでしょうか。


「世界の破壊を防ぐため!」


 答えは簡単でした。

 人前でやっていないからです、犬と猫の前で何をやっても彼女はノーダメージです。


「世界の平和を守るため!」


 彼女はノリでポージングまで変えて口走っていますが実は彼女は世界の平和など、クソ喰らえという意見の持ち主です。


「愛と真実の悪を貫く!」


 やめてあげてください。

 ア◯パンマンの友達は「愛」と「勇気」しかいないのです。

「愛」が貫かれてしまったらアンパン◯ンの友達は「勇気」一人しかいません!


 え?有栖の友達?それは.......。


「ラブチャーミーな主人公!」


 ぶりっ子!

 これでは友達が出来ないのも納得です。

 永遠の0です。


「ネットの海を駆ける女王には!」


 ここまで地位の低い女王が、かつて歴史上の人物にいたでしょうか。

 まだそこらにいるオタサーの姫の方が権力持っているのではないでしょうか。


「ホワイトホールの白い明日が待っている!」


 やはりノリで言ってしまっていますが、もちろん事実とは反します。

 彼女は先ほどまで脱水症状で死にかけていたのです。

 そして食べ物の確保もせず、犬と猫の前でこうして叫んでいる様では「ブラックホールの暗い明日」しか待っていません。


「我の名は.............有栖!」


 ニャーンってにゃー。

 ソーーーナンス!(合いの手)


 クソ長い自己紹介、ありがとうございました。

 これからはサンシャイン有栖とでも名乗ってください。


「イエェェェェェイ!ジーニアス!」


 有栖は両足を大きく広げて立ち、顔の前に親指.人差し指.小指を立てて掲げて叫ぶ有栖。


 天才の「て」の字すらない行動でした。


 呆気に取られた柴犬がとりあえず会話のキャッチボールを試みようと口を開きます。

 機転が利く犬です。

 このままでは会話のドッジボールとなってしまうことでしょう。


「ええ、あ。

 なんなんだと聞かれたら答えてあげるのは世の情け世界の破壊を防ぐため世界の平和を守るため愛と真実のの愛を貫くラブチャーミーな主人公ネットの海を駆ける女王にはホワイトホールホールの白い明日が待っている我が名は有栖イエェェェェェイジーニアス さんと言うんですカ?」


「長すぎるわ!」


 柴犬のボケに黒猫がツッコミを入れます。

 どうやらこの二人はお笑いコンビのようです。

 謎のコントが始まりました。


「どう考えても『有栖』が名前だろ?それでは長すぎる!」

「そうよ!私の名前は有栖よ!」


 柴犬のボケに黒猫のツッコミが入り、それに有栖が乗っかります。

 それを諸共せず、柴犬のボケがまたもや炸裂します。


「なるほド。僕は『クロウ』それでこっちの猫は『シヴァ』でス」


「違うだろ!? 僕が猫神の『クロウ』そして君が犬神の『シヴァ』だろ!」


 そう言って黒猫のクロウは、猫特有の可愛らしくそして素早い猫パンチで相方にツッコミを入れます。


「黒猫だからクロウで柴犬だからシヴァ。わかりやすいわね!」


 と納得する有栖。

 そして、これまた犬猫のコントの中に気になる単語があったようで、有栖は聞き返すように問います。


「猫神と犬神ってどういうこと?」

「ああ、僕とこいつはこの世界の神様なんだ」


「(で、で、でた〜〜!

 なろう俺TUEEEEE!!!モノ特有の序盤に神様に会って主人公最強になる奴じゃないですかー!!!!)」


暴走気味の有栖はテンプレ展開に最高にHighっていう奴になってしまいました。


「WRYYYYYYYYYYYY!!!!!!」


犬と猫はたじろぐことしかできませんでした。


自分でもなにを書いているのかわからなくなったので投稿が遅れました。

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