↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神速の騎士王  作者: 天月 能
3章 大剣魔学院祭『ウラノメトリア』
PR
53/88

No.44:激闘の果てにその1

 ランスロットの力に対抗するにはエンチャントしかない。それも局部ではなく全身に付与する必要がある。エンチャントし神速を使いランスロットの背後につき剣を振り下ろす。ランスロットも反応し後ろを振り向きアーサーの剣を受け止めた。力負けしアーサーだったが諦めず神速を使い攻め続けた。

 神速で真正面、背後、横からと様々なところから攻め続け、ランスロットを揺さぶろうとしたがことごとく受け止められうまくいかない。ランスロットが放った水属性の魔法をもろに受け後方に飛ばされた。


「アーサー、その神速には弱点がある。お前は十分にわかっているだろう。お前のそれは確かに速い、常人なら反応すらできない。だが速いのは走っている時のみ、剣を振る動作に入れば神速は使えない。そこさえ反応できれば容易に受け止めれる」


ランスロットの言った通り神速は走っている時のみ任意で発動できる。それでもその後の動きに反応できるのはランスロットだからだろう。だからと言って負ける気はない。次なる一手を打たねば確実に負ける。アーサーは立ち上がり剣を構え同時に悟った。体力も魔力もあと少しで無くなってしまうこと。次の手が最後になること。なら最後は死ぬ気で食らいついて勝つしかない。アーサーは深呼吸をし気持ちを落ち着けた。ランスロットも悟りいつになく警戒した。

 神速がダメなら普通に走る。ランスロットもアーサーと同様に走り剣と剣がぶつかった。さっきよりも激しくぶつかり合い剣が欠け始めた。

 鍔迫り合った瞬間にアーサーはランスロットの剣を受け流し体制が崩れたところ、足を払い地面に膝を付かせた。そこを狙いアーサーは剣を振り下ろした。ランスロットも剣で受け止めたがアーサーの方が優勢だ。アーサーは剣を離しもう一度渾身の力を込めて振り下ろした。するとアーサーの剣が折れてしまった。ランスロットはすぐに立ち上がり剣を振り切った。アーサーは距離を取らざるを得なくなった。


「ダイダラ、結斬を!」


アーサーは結斬を手に取り再びランスロットとぶつかり合った。

 そしてアーサーの剣がランスロットに届いた。ランスロットも疲れてきている。アーサーは神速を使いまた揺さぶった。さっきまでの反応はあまりできていない。背後に回りアーサーは結斬でランスロットの背中めがけて振り下ろした。血が結斬に付着している、確実に皮膚まで到達した証だ。ランスロットは振り向き剣を振り切った。アーサーは結斬で受け止めるとランスロットの剣が折れた。折れたことに油断しランスロットの拳に気づくのが遅くなった。


「剣だけが私の全てと思うな!」


知っている。さっきの足払いもランスロットから教えてもらった技だ。格闘術においてもシャルロット、ユリエルとも引けを取らない。最後の大一番だ。

 ランスロットは剣がないことを利用しいつも以上に攻めている。アーサーも顔や腹などいたるところを殴られた。ランスロットの鎧もアーサーの刀で壊されている。意地と意地がぶつかり合いもう何も考えていない。

 ランスロットが渾身の力で殴りかかりアーサーは結斬の側面で受けたが威力が威力だけに後ろに飛ばされ立つことができない。


ーーあと少し、あと少しだけ立ってくれ。あと少しなんだ。


アーサーは気合で立ち上がった。刀は握れきれず地面に落ちた。アーサーは拳を握り叫びながらランスロットに殴りかかったが途中足と足が絡まりランスロットの目の前で倒れた。それでもアーサーは諦めなかった。倒れながらも必死にランスロットの足首を握り、あと少しあと少しと小さい声で言った。

 ついにアーサーはランスロットの足首を握ったまま意識がなくなった。


『えー、アーサーはどうなった。ランスロット、確認頼む』


会場が静まりかえる中ルキアノスの声が響いた。ランスロットは確認しもう意識がないことを近くの審判に伝え、ルキアノスにも伝わった。


『勝者No.4ランスロット・エヴァンス。これにて全種目を終了する』


そのフィニッシュコールで会場は歓声に包まれ2人の戦いぶりに拍手が送られた。アーサーはすぐに医務室に運ばれ全ての競技が終わった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。