Cp1-4 ユニーク
更新です。PCの調子がやや悪いですorz
次の日の朝、いつもより少しだけ早く目覚めた私は王都の探索を行う事にした。
ちょっとした冒険者気分なんて、軽く微笑みながら宿の外へと繰り出す。
宿の外はまだ朝早いというのに昼間と変わらないほどの賑わいを見せている。
『やっぱり、アマリエとは違うなぁ・・・』とボソッと呟くも、その声は喧騒へとかき消されることとなる。
少しだけ高揚した気分のまま数十分の探索をし、そろそろ時間かなと思い始めた頃に私は宿へともどった。
ロビーには丁度先生たちが降りてくる頃であった。
『お、朝早いなぁ!』と暑苦しく校長が笑いながら私に声をかける。
アルト先生は涼しい顔をして『そろそろご飯にしましょうか。用意は出来ているようですし』と続ける。
『そうですね!』と同調し食堂へと向かう。
朝食に出てきたのはバケットパンだった。
いつもの朝食と比べると少し軽いかななんて思ったけど。
冒険者ギルドでのことを考えると丁度いいのかなぁと思いながら朝食を口に運んでいく。
先生たちもとりあえずはご飯といったように黙々と食卓は進む。
ちょっと食べづらい雰囲気だなぁ。と私が思っていると隣にセリカがやってきて座った。
『私もクルルと一緒にご飯食べます!お客さんも今の時間は少ないからお母さん にOKを貰ってきました!』と胸を張る。
『おはよう、セリカ。』とにこやかに挨拶を述べた後に朝食を再開する。
セリカはセリカで何かを考えているようで少し間をおいて
『クルルは今日は冒険者ギルドに行くんだよね?何でなのー?』
と聞いてくる。
一瞬先生方の目を気にするも喋っても少し伏せてなら喋ってもいいぞ
という目をしていた為遠慮せずに喋る。
『冒険者学校にでね、魔力検査なんかをしたんだけど出来なかったから、もっと詳しく調べる為にいくの』
というと目を輝かせながらセリカは『将来有望だぁ』等と返してくる。
宿屋の娘ということである程度のことは知ってるのかなぁ
なんて思いながらご飯を食べ進める。
『ご馳走様でした。』と席を立とうとするとセリカは『おいしかったでしょ!』
と感想を聞いてきたので『もちろんだよ』と返すと、そうでしょ!そうでしょ!といった様子で胸を張っていた。
また部屋にもどり用意を済ましていると
不意にドアがノックされる。
『私です。クルーエルさん。準備は出来たでしょうか?』
とアルト先生が声をかけてくる
『丁度、終わったところです!行くんですか?』
と尋ねるように声をかけると『そうですね。時間もいい頃でしょう行きましょうか』
と、下で待ってますよーとやや間の抜けたような声とともにアルト先生は扉の前から遠ざかっていく。
後を追うように私も支度を済ませロビーに向かう。
先生達はすぐに出発できるように私を待っていたらしい
また、今日の夜お世話になります。なんて女将さんに話をしている。
気づくとセリカも近くにいて私の姿を見るなり声をかけてくる。
『クルル!いってらっしゃいーまた夕方にね』
と最初の女将さんに隠れていた姿は何処とやらに飛んでいる。
女将さんもこの姿には アラアラ と微笑んでいる様子だった。
そこから一度宿を後にした私と先生たちはまっすぐと冒険者ギルドへと向かう
道の中では校長が『ギルドについたらびっくりするぞ』と高笑いしていた。
実際、想像もつかないような場所である為どんな場所なんだろうと思いを募らせるだけだった。
しばらく歩いているとすごく立派な建物それから看板が見えてきた。
看板にはこう書いてある
【Guild:紅の花】
その下にはやや強面のお兄さんが2人立っており何処から入るのにも勇気が必要。
そう思う場所であった。
『あれ、思ってた場所と違うな』と引け目を感じるが。
そんなことは他所に先生たちは進んでいく。
そしてアルト先生が強面のお兄さんたちに声をかける
『しばらくだな、約束していた事柄だギルド長を呼んでくれるか』
2人のお兄さんは、途端に爽やかな声で『アルトさん!お久しぶりです。お待ちしていました!ただいま呼んで来ます中でお待ちください』
といい、建物の奥へと姿を消した。
いつもは、中にいるんだがなぁ とアルト先生がボソッとこぼす。
あいつらは顔が怖いからなぁ と笑いながら校長が続ける。
『さて、ではいくか』と校長が進む為、私も後に続く。
冒険者ギルドの中に入ると、そこはすごく活気にあふれていた。
受付には、女性がメインにクエストの受注を。
横では軽い軽食屋を展開しているのだろうか
飲み物を飲みながら話込んでいる冒険者の姿が多く見える。
その姿に私は少しだけ吸い込まれ言葉をなくす。
校長が『どうだ、驚いただろう』と背中をたたく。
少し痛いなぁと思いながらも『
そうですね・・・・!私もいつかはこんな場所に来るのかなって思うとわくわくしました』と返す。
アルト先生は『君は冒険者の素質がありますね。私が保証しますよ』と何故か微笑むのだった。
程なくして『ギルド長をお呼びしました!お部屋を用意したのでこちらへ』と強面のお兄さんたちがもどってくる。
いわれるままに私たちは案内を受けた。
こちらです、と案内された部屋に入るとおそらくギルド長であろうという初老の男性。それから、2人のギルド嬢が待機していた。
優しい声音でギルド長が問いかける『君が、クルーエルさんかね。初めまして。私はこの紅の花のギルド長のアマギという。立ち話もなんだまずは席に着きなさい』
一瞬私は戸惑うが『クルーエルといいます。アマギさん今日はよろしくお願いします。失礼します』と声をかけ席に着く。
先生たちも同様に席につくと、さっそくだが・・・と本題が始まる。
『クルーエルさんの魔力量と属性の詳しい測定検知でよかったかね。準備は整っておる。少し怖い思いをさせてしまう事になるかもしれないから最初に話をしておこう』
とアマギさんが真剣な眼差しで私を見つめる。
少し気圧され気味に私も答える『怖い・・・思いですか?』
震える喉から出した声はさっきまでとは違い、ややかすれていた。
それぐらい、本題が始まった瞬間部屋の空気が変わっていた。
『魔力検知についてはほぼそちらの学校での物と変わらないんだが・・・・属性検知 はこれを使うんだ。とナイフを取り出す。少量の君の血を貰った後に術をかけ る。君自身が君自身を見つめる為の術をね。少し眠った状態になる。』
と、アマギさんは説明をする。
まずは刃物を使うという時点で1つ怖い思いをさせるということになるらしい。
そして時点で眠りについた後の術がきれ起きるまで、これに個人差があるということらしい。
実際話を聞いて、ナイフの件は仕方ないかなと思えた。
けど眠るというのは少し違った怖さを覚える。
次に目が覚めるときがわからない。この怖さが私を責めていた。
それでも、学校が始まる前には乗り越えないといけない壁だと
割り切った後に私は『大丈夫です。』と自信はないがこえに紡ぐ。
アマギさんは優しく笑いながら『強い娘だね』と言う。
準備は出来ていたようで
そのまま検知が始まる。
魔力量から失礼します。と学校の物より大きな水晶玉が机に置かれる。
こちらに手をとそばに待機していた女性が私に促す。
言われるままに手を水晶玉に置くと数字はあっという間に浮かび加速していく。
20万を超え30万に届くかと言うところで勢いが衰え、次第に止まる。
その数値は28万をさしていた。
アマギさんは目を見開き私を眺める。
『その年齢でこの魔力。恐ろしい才能を秘めていそうだ』と感嘆とした言葉が紡がれた。
『さて続いて』とナイフを取り出し私の前へとアマギさんがちかづいてくる。
『手を出して』と続け手を出すと、親指の先へと切っ先を当て引く。
サクッと異物が私の手を裂いていく感触に不快感を覚え思わず目を瞑ってしまう。
アマギさんは少量の血だけを受け皿に集めると小さな声で呪文を詠唱する。
『かの者の傷を癒せ』
目を開ける頃には私の指には傷は見当たらず、また血が出ているといった様子もなかった。
アマギさんに目を向け『これが、魔法なんですね』
と呟くと『やはり怖い思いをさせてしまったね』とやや申し訳なさそうな顔をした。
そして『これから特別な術をかける。もっと怖い思いをさせてしまうかもしれない。心の準備はいいかな』と続ける。
そこまで言われてしまうと怖いんだけどなと思いつつも
『大丈夫です』と息を呑むとアマギさんが呪文を詠唱し始める。
『汝を見つめる鏡よ。かの者の心を示せ。今此処に』と優しい声で紡ぎながら受け皿にある私の血を指先に塗りながら私の額へとその地で六芒星を描いた。
その瞬間、私の体を青く光る淡い魔方陣が包み込んでいく。
しっかりと見えていたはずの景色がぼやけていく。
そして、視界は黒く染まった・・・・・
誰かに呼ばれる声に私は目を開ける。
そこにはこないだの夢の中で見た景色か続いていた。
そしてそこにはやはり、一人の少女が此方へと体を向けて立っていた。
そして彼女は気だるそうに私へと声をかける。
『いつか会えるよ。とは言ったけど、こんな無理やり起こそうとするなんて!』
と、頬を膨らませる。
それには、失礼しちゃうよ!と言う言葉が見えていた。
『大方、古い属性検知の魔法でも使ったんでしょう!』
と、怒りはじめる
『どうゆうこと?』と名前も知らないはずなのに前からずっと一緒にいるような錯覚を覚えながら私は問いかける。
『君に使われている魔術は昔の魔術師達が使った属性の検知法なんだよ。君の体を休眠にあて魔力の流れを形となし外に顕現させる魔法。例えば火属性をなら、体から炎が出るそんなイメージを持ってもらえると理解しやすいかな。』
と続ける。
『え、それじゃぁ例えば魔法を使えない人はどうなるの?』
と質問すると属性がない人はそもそも魔術にかからない。と帰ってきた。
そしてユニーク者である場合は人によるらしい。
そして大体のユニークの人たちは夢の中の風景等が魔法に結びつくことが多いらしい。例えば時空魔法と言うものがあるらしいのだが、外では術者の周囲の時間に影響を及ぼすらしい。多くは術者の呼吸が速くなったり遅くなったりするとのこと
それでも、なおはっきりとしないユニークも存在しており中には結局属性がわからず、本人が魔法を使えるようになって失敗をして初めて属性がわかる魔法も昔はあったらしい。
『でもね、ユニークの中にも確実にわかる魔法もあるんだ!』
ひとつだけ例外があるんだよそんな風にこちらを見つめ、彼女は目を細めて言葉を言う
『召喚術者.つまり召喚魔術を使う物の場合。魔力の形ではなく、召喚する契約相手の映像が顕現するんだ』
と彼女は告げた。
この魔法を使わなくてもいずれは契約者同士にパスがもともとつながっている為石の疎通が出来るようになり魔法が使えるようになるから意味ないんだけどね
とケロッと告げる彼女に私は『そうなんだ・・・・』と言うとともに違和感を覚える。
外に見える魔力の形が人に見えるのが召喚術の特徴でさっき彼女は『私の姿が映ってると思う』といっていた。
つまり私は召喚術の使い手と言うことになる。。。。らしい
彼女は忘れていたように『あ、』と口に出す。
『此処までいえばわかると思うけど!クローエル貴方は私のマスターだからね! そう!あなたは召喚術の担い手なの!』
とすごくうれしそうな顔をする。
『無理やりな起こし方だからまだ、魔法を使えるのはずっと後、会話できるのもまだまだ後だと思うけど自己紹介をしておくね!私はオリガだからね!マスター♪』と更に顔が微笑んでいく。
そして『じゃぁ、今回はこの辺でおしまいだね。次は無理矢理じゃなくて、ちゃんと起こしてね!その時は私が本当の意味でマスターの力になるときだから!』
という声とともに夢はそこで終わる。
はっ!と目を覚ますとそこにはなにやら驚いた顔で私を見つめるアマギさん。
そしてアルト先生、校長がいる。
そして、まるで息を合わせたかのように言葉を紡いだ
『やっぱり召喚魔術でしたね』『だったな!』と。
この日私の魔法が明らかとなる。
それは魔法であって魔法ではない力
固有属性 召喚魔術 だった。




