転生の真実のようですよ!?
5月5日(木)の投稿になります。
「詳しい話の前に一柱紹介するね。」
そう言った彼の側にいつの間にか美しい女性がたたずんでいた。「お久しぶりね、ハルさん。私の名前はレト、転生を司る神レトよ。」
転生神レト…それはマサキさんから聞いた女神の名前だ。
しかしお久しぶりとは?私には彼女と会った記憶はない。
「そうだね、なにから話そうか。まずは…」ナハトルマの話をレトが引き継ぐ。
「ナハト、私から話すわ。ハルさん、いえ春人さん。あなたは前の世界で死んだ時のことを覚えている?」
そう言われて思い出してみるが…全く思い出せない。
「やはり、すでに浄化済みなのね。あなたはね、前の世界で一人の少女を庇って車に引かれて死んだのよ。」
人を庇って死んだのですか。
「そう、その少女は後に何万何億という人々を病気から救う運命を持っていた。それを救ったあなたはそれに相応しいだけのポイントを持って転生者に選ばれました。」
え?でもナハトルマはポイントはないって…
「それは二回目の話ね。その話はナハトから聞いて。そして転生の間で私と会いこの世界へと転生した。ハル・スメラギとして。」
ナハトルマと会う前にすでに転生していた?じゃあ…
「そしてあなたは、成長し、ーーーーーの神力に汚染されたスオウ公爵に捕らわれ、その娘、今はあなたの中にいるサナリに殺された。」
そう告げた後レトは後ろに下がりナハトルマに場所を譲る。
「正直迷ったんだ。黄泉返りは神と言ってもそれを行うのは難しいんだ。でもね、あのままだと墜ちた君の魂は世界に悪い影響を及ぼした。そこで他の神々との話し合いで再転生させる事にしたんだ。」
「なにを言ってるの。僕の娘を助けてくれって泣きついてきたくせに。」
そう言ってレトはクスクスと笑う。
「ゴホンッさて、一応世界システムの目を欺くためにスロットでランダムにしたんだけど、まあ見事に元のハル・スメラギの特性を引くから笑っちゃったよ。」
あの時爆笑してたのはそんな理由だったのですね。そう言えば…
転生者が私何百年いないって言ってたのは嘘だったのですか?
「うん?いや君の世界からの転生者は1500年前のユーイチローザ・エルブンスキーだけだよ?」
その名前どこかで聞いたような…まあいいです。取りあえず嘘ではなかったと。
「ハル、これから君はとてもつらく、寂しく、儚く、とても邪悪で醜悪な存在と相対することになる。」
それは一体…
「名前は出せない、出せばその存在と君との間に回廊が繋がってしまい君に干渉出来るようになってしまうからね。サナリが君にその存在を隠していた努力が水の泡になってしまう。」
『ナハトルマ様…』
サナリ、そうだっんですね。
私は常にサナリに守られていたんですね。
「ナハト、もう時間よ。」
「やれやれ、もうかい?ゴメンねもう時間のようだ。もう君と接触出来る機会は無いだろう。 元気でね。僕の愛しい子、どうか、どうか…彼女を…救…って……」
そこで目が覚めた。
夢?
『いえ、外部から神力による接触を感知しています。私の記憶にも彼等の事は残っています。』
そう…邪悪なるモノ、それは多分これか行くルーチュにいる。そんな気がします。
そこには多分スレイマン達アメン教も…
決着をつけましょう!私はルーチュの方角を見ながらそう誓うのだった。
やっとここまで漕ぎ着けました。
もうしばらくお付き合いください。




