襲撃のようですよ!?
4月27日(水)の投稿になります。
前話、顔合わせのようですよ!?においてご指摘がありましたので誤字の修正を行いました。
これからもよろしくお願いします。
フィーリスさんや、カザリの予想はルカンタに入る1日ほど前の所にある森に隣接している街道が怪しいということで一致した。
此処なら襲撃の兵を潜ませる事も容易だし、失敗しても逃亡も容易い。
「街にいる者の話ですと、ゴロツキは一定数集まったようで、順次街から移動しているようです。」
「主犯の治める街からもかなりの数の正規兵がゴロツキに扮して移動中であるそうです。」カザリの報告を補足するようにフィーリスさんが続ける。
その主犯格の貴族はルカンタの街より陸地寄りにある中規模の街で、海に面してないことから権力は低いと見られている貴族だそうで。
ラナルカンドでは、海に面したというか、港があるかないか、と言うのが貴族の力量の一つの目安になっているらしい。
ある意味分かりやすい目安ですね。
取りあえず正規兵やゴロツキ達は王太子殿下の兵に任せ、ギ=ザザを私達が抑えるという役割分担になった。
敵の方が数が多いがそこは精強な兵で固めた護衛なので不意打ちでもない限り問題ないと言うことであった。
ただギ=ザザに関しては未知数であるし、彼の持つ魔具の件もあるため、私達に任せたいということだった。
そして時間を飛ばし、件の襲撃予想地点の近くですが、索敵の結果こなりの数が森に潜んで居ました。
今はさらにその背後に王太子殿下の伏兵が忍び寄っている最中で、準備が整い次第殿下の馬車が通過する算段になっています。
「さて、ギ=ザザはいるかね?」と、ニーニャさんが馬車の中て軽く身体をほぐしながら聞いてきた。
ふーむ、これがそうかな?
私は一際大きな反応に注目した。
『おそらくは間違いないかと。』
ナビ先生もそれがギ=ザザだと思ったようだ。
「合図がありました。」馬車の外を見ていたフィーリスさんが合図を確認して報告してくれる。
「では、パーティーの始まりだね!」
これから命をかけるかもしれないのに笑顔て呑気な事を言うシャルハーン殿下に呆れつつ、何時でも飛び出せるようにしておく。
護衛を連れた馬車が森に面した街道のや中ほどに差し掛かった時、無数の矢が護衛達に降り注いだ。
が、予め用意していた護衛隊の魔法使いのミサイルプロテクションの魔法により殆どは弾かれ抜けてきた矢も叩き落とされた。
「見事な動きですね。」ヤツバさんがその動きに感心しつつも飛び出す時期を待つ。
矢による攻撃が失敗したとみるや馬車の前後を塞ぐようにバラバラと飛び出すゴロツキ達。
その内の一人がかにか言おうと口を開いた時、その口にこちらから放たれた矢が突き刺さり男は絶命した。
一瞬の沈黙の後どよめくゴロツキ達に容赦なく襲いかかる護衛隊の面々。
出るタイミングを逃したのか、慌てて森からと飛び出してくるギ=ザザを見て、私達も馬車から飛び出す。
さあ決着をつけますよ!