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情報ゲットのようですよ!?

4月22日(金)の投稿となります。

捕まえてみれば分かるとは言うものの、いきなり街中でとは行かないので予め取り決めていた合図を、おとり役の三人に送り、人気のない路地へと入って貰う。

もちろんここも作戦を考えた際に見繕っていた場所である。



そして獲物は、なにも知らずにその罠に飛び込んできた。


「おっとお嬢ちゃん達!ちょーとまちな。そこのリザードマンを置いていけばあんたらはちょーとだけ痛い目に合うだけで勘弁してやるぜ!」


その場所は多少広い空間がぽっかりと広がる空き地で、彼らが入ってきた路地しか道はない。所謂いわゆる袋小路というやつである。

そんな所に入り込んだ獲物…だと思っている、者を見て彼らは動いた。

どうでもいいですが、ちょっーとじゃなくちょーとなのはなんなんですかね?


それはともかく、入り口を塞ぐように広がった5人のゴロツキは、ナイフなとをちらつかせ脅してくる。


あ、ニーニャさんが笑いをこらえきれない

みたいで震えている!

ヤツバさんが肘でつついてますが。

しかしそれを恐怖で震えていると勘違いしたのかさらに彼らは調子に乗ってきた。

「こわいのかい?かーいいねぇ、大人しくしてればすぐすむぜ?」

「兄貴、おれあっちのポニーテールの子がいい!」

「まちなまちな!まずは依頼のあったリザードマンからだ!」



…三下過ぎる発言をする彼らの発言を聞くに耐えなくなったニーニャさんは影に潜んでいた私達に合図を送り、ゴロツキのリーダー格であろう男に一瞬で間合いを詰め腹に一撃。

これで呻き声すら上げることなく崩れ落ちたリーダー格の男を見た残りは動揺した。



まあ動揺しようがしまいが結果は同じですけどね。

残りもヤツバさん、影から飛び出た兄様、カザリ、リーダーを沈めたニーニャさんが制圧してこの捕り物はあっさりと終了した。



ちなみにここは、私達が泊まっている宿屋、つまりイカルガの諜報部が経営している宿屋の真後ろにあり、隠し扉によって行き止まりに見えた場所から宿屋の中へ入れる。

これで街中を男達を引きずっていく事もなく移動が可能である。



さて、尋問はカザリが嬉々として引き受け、私達は時間を潰す事となった。

「何時も思いますが、カザリ殿はなぜあんなに尋問を楽しそうにされるのでしょう?」

とヤツバさんが誰に言うともなく尋ねてきたが、誰も答えなかった。

誰も虎の尻尾を踏みたくないのだ。

あの顔を見たらなにもいえない。

情報が手に入らなくて一番ヤキモキしていたのはカザリですからねえ。



暫くして男達から情報を聞き出したのかカザリが戻ってきた。

「ギ=ザザの居場所は分かりませんでしたが、協力者のとこは分かりました。」

なんでもこのラナルカンドの貴族、それも陸地に拠点を持つ地上派と呼ばれる貴族らしい。

この国独特の考えで、船上で過ごす貴族を海上派

陸地に領土を持っていたり陸地で生活している者を陸上派と言うらしい。

ちなみに現在海上派のほうが上であるという風潮があるそうだ。

そもそも王族が船の上で生活していますからね。

その陸上派の貴族数人が協力者となってギ=ザザに援助しているらしい。

思っていたより大規模な感じですね。ただの荒くれ者では無さそうです。

これを聞いていたギ=ルルさんも唸っている。


これは再度作戦を改めなければいけないですね。

下手したらこの国を相手取るかもしれません。

ちなみに誰も依頼をキャンセルなどと言わないのが『楽園の乙女』だと思います。



この貴族の情報を集める為に再び私達は動き出すのだった。


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