おとり作戦開始のようですよ!?
4月21日(木)の投稿となります。
さて、あけて翌朝、昨日のことを未だ愚痴っているニーニャさんをなだめながら作戦を開始する。
考えてみれば、情報収集のために動いていた際、ギ=ルルさんは宿屋に匿っていたので向こうも手出し出来なかったのてはないでしょうか?
まずは、街中を出歩き姿を見せびらかす。
もちろん情報収集になりふり構ってられないという感じを出しながら。
それを2、3日続けた後、街を出て移動。これは襲撃しやすくするためだ。
その後は向こうの出方次第になるが、こればかりは仕方ない。
さて上手くいけばいいのですが…
街中て姿をさらすには理由がある。
彼らの食料事情だ。彼らが潜伏地で自給自足の生活を送っているはずはない。
ならばどこかに協力者がいるはず。
その協力者が動けば必ず彼らに繋がる道が出来る。
そう信じて動くしかなかった。
初日は私、ヤツバさん、ギ=ルルさんで動き、私達の後を離れてカザリ、ニーニャさんが隠れて後をつける。兄様はさらにその後ろで万全な体制で望む。
街中をそれっぽく聞き込みをしながら進む。
だが…
「流石に初日は動きはないですかね。」
ヤツバさんは、一日中歩き通しだったがまたまだ元気そうにしていた。
「まあ仕方ないですよ。」
二日目は、ニーニャさん、ヤツバさん、ギ=ルルさんで行動。その後ろをカザリ、私、やっぱり最後が兄様の布陣で動く。
「どうやら釣れたようだぞ。」
いつの間にか背後まで近寄ってきた兄様が声を掛けてきた。
前方の3人の方を見ると、その背後をなんとも稚拙な動きで尾行している如何にもなゴロツキが見えた。
「当たり、ですかね?」
との問いに兄様は。
「捕まえてみれば分かる。」
と言ってカザリと共に素早く距離を詰める。
すいません。また入院の運びとなりましたので今日はここまでとなります。