表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/113

Aランク討伐依頼のようですよ!?

4月13日(水)の投稿になります。


長くなりそうなので、章タイトルを、イカルガ編からラナルカンド編に変更予定。

翌朝、さっそく私達はギルドへ足を運んだ。

ギルド内は、早朝にも関わらずかなりの冒険者で賑わっていた。

とはいえ、掲示板に張り付いているのはその内の半数くらいだろうか?

残りは酒場のスペースに座り、お酒を飲んでいる者、掲示板の方を見てなにやら相談している者などまちまちであった。

たぶんほとんどは掲示板を見ている人のパーティーメンバーなのだろう。

依頼について吟味した後すぐさま出ていく人も多い…お酒を飲んでるだけの人もいるのは見なかったことにしよう。ニーニャさんはカザリが捕まえた。

それにしても。

「もしかしてもう少し早く宿を出た方がよかったでしょうか?」

とヤツバさんが言いましたが、どっちにしてもたいした差はないような気もします。

でも、人が少なくなるまで待っていたら、何のために早く出たのかと言う気もしますね。

と、兄様が人の少ない掲示板の一角に迷うことなく足を向けた。

「こっちだ。」

そう言ってその掲示板に歩を進める。

おや、もしかして…

「このギルドはA以上の依頼は分けて置いてある。この中から選べばいいだろう。」

なるほど、それは助かりますね。早速依頼を見てみるが…

「そんなに数はないんですね。」

うーむ、Aランク以上の依頼は、10件もないですねえ。

もっとも、Aランク以上うの冒険者自体数が少ない訳ですから、A以上の依頼が多くても困りますね。それを考えると多いほうですかね。

「知らないモンスターの討伐依頼が多いですね。シーサーペントなどは想像できますが。」ヤツバさんは未知の強敵を探すのに余念がないようで、これはどうだ、これは強そうだと言っている。

「これなんかどうだい?」ニーニャさんが教えてくれた依頼を見てみると…

リザードマンの討伐ですか。あれ?リザードマンってモンスター扱いなのかな。

ナビ先生?

『地方によって扱いは変わりますが、ラナルカンドでは亜人として人族扱いだったはずです。』

ふむ、それなのに討伐の依頼とは、それにここにあるということはA以上の脅威であるとギルドが認めたということですか。

私は依頼をさらに読み込んでいく。

数は…10にも満たない集団のようですね。つまり個々の強さが高いと言う事なのかな?

えーと、依頼を受ける際に依頼主との面会ありですか。

なにか事情がありそうですね。

「私はこれを受けてみたいと思いますがどうでしょう?」

皆、特に異論はなく依頼受注のためにカウンターへ向かう。

カウンターはやはりかなりの人数が並んでいた。

ふと見ると、昨日の受付嬢(見習い)のシャスティナさんが退屈そうにしていたが、私に気付くとブンブンと勢いをつけて手を振ってきたがスルーしておく。

するとその態度が不満だったのか、カウンターを出てこちらに駆け寄ってきた。

「ひどいじゃないですか。無視するなんて!」

と詰め寄ろうとしたが、カザリとヤツバさんに押しとどめられた。

「すいません。依頼を受けたかったもので。」

と言うと、「なら私のところにくればよか…あいたっ!?」

言い終わらないうちにいつの間にやら彼女の背後に現れたウェルザさんが、シャスティナの頭にげんこつをおとした。

「ア・ナ・タはっ!学習しませんね!!冒険者はアナタのお友達ではないと言ってるでしょう!!申し訳ありませんハル様。ウチの者が失礼を。」

と謝ってくれたので問題ないことを告げる。

「所で依頼をお受けになるそうですが、ギルドではB以上の冒険者は専用のカウンターで受注できますよ。」

そうなのか、そういえばCから一気にAに上がったからそこらへん知らないんだよなあ。

ウェルザさんが受付担当らしいので早速受注してもらうことに。

「はい、リザードマン、ズ=ギギの討伐依頼ですね。これは依頼主との面会が必要ですが…そうそう依頼主もリザードマンなのですが問題ありませんか?」

そうなのか。特に問題はないので了承したが、ズ=ギギ?

「詳しいことは依頼主に聞いていただくとして。では依頼主に連絡をいたしますので、そうですね…明日のお昼前にまたギルドまでお越しいただけたら。」

ではお昼前にまた来ますと告げてギルドを後にするが、反省中のシャスティナさんが元気よく手を振ってきたが、あ、ウェルザさんに頭を叩かれた。

しかし、シャスティナさんは人懐っこいというか。なんというか…

「ギルド職員としては落第ですね。」とカザリは呆れたとばかりに呟いた・

「ハハハ。」と、私は乾いた笑いを上げるしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ