足止めのようですよ!?
4月12日の投稿になります。
諸事情により大変短くなっております。
申し訳ありません。
宿屋では例によって、手厚い歓迎を受けた。
案内されたのは、王族でも滅多に泊まれないというロイヤルスウィートだった。
「こりゃまた豪勢だねえ。」ニーニャさんは感嘆とも呆れともつかない声を上げ部屋にあったソファーに腰を下ろす。
「おおお、体が沈みますよっ!?」ヤツバさんも同じように座って高級ソファーを楽しんでいるようだ。
とりあえずは、兄様が戻ってからじゃないと計画が立てられませんね。
私達は兄様が戻ってくるまでの間、思い思いのやり方で時間が過ぎるのを待った。
暫しの間まったりと過ごしていると、部屋の扉をノックする音がして宿の人が兄様を案内してきた。ちなみに兄様は隣のヘタですが。
「またせたか?」
先に部屋に寄って来たのだろう。小ざっぱりとした服装に着替えている。
「ごくろうさん。それで船の方はどうだった?」ニーニャさんがお酒を飲むのを止めて、兄様に尋ねた。
「それだが…しばらく足止めを食いそうだ。」
と、無表情で困ってるようには聞こえない調子で答えあ。
なんでも、前回のイカルガ行の船がでたのがつい3日前だったらしい。
次回はその船が帰ってきてからということらしが。
でも定期便が一つってことはないですよね?
もちろんそのことも聞いてきたとのことで、なんでもイカルガの定期便がイカルガ側から規制されているらしい。
「これは…内乱がらみでしょうか。」とカザリは推察を口にしたが、おおむね間違いではないような気がする。
「船が戻ってくるまで大体ふた月くらいかかるだろう。」
ふた月はちょっと長すぎますねえ。どうしようかと思っていると、カザリは宿の、諜報部に掛け合ってみるといって部屋から出て行った。
伝手のない私達は部屋でおとなしくすることに…
しばらくここを拠点として活動することも考慮にいれないといけませんかね。
ほどなくしてカザリが戻ってきたが結果は芳しくないようだ。
なんでも通告があったのはまさに3日前の定期便が出る寸前だったらしい。。
諜報部も慌ててその便に定期報告の人員を乗せたらしいが…
「うーん、しばらくは船の伝手ができるまでこの街で活動するしかないですかね」
「まあそれほど急ぐ訳じゃないんだろ?」
たしかにニーニャさんの言う通りなんですが。これまでが比較的順調だっただけになんとも。
とりあえず明日ギルドに行き、適当な依頼を受けつつイカルガ行の船がないかしらべていくとしましょう。