やっとチートをゲットしたようですよ!?
2月14日(日)本日二回目の投稿になります。
「さあ、巻きが入ってるからね!ささっとやっちゃおう!」ナハトルマが空中でクルクルと回りながら言ってくる。
なんだよ巻きって、などと思いながらもスロットのレバーを引く!もうなかばヤケである。
ナハトルマはさらに空中で右回転、左回転とアホみたいにクルクルと回りながら、最後の特性をつげる…
「最後の特性は…CMの後で!」オイコラ!ふざけんな!「冗談!冗談!三つ目は!おお!これは!すごいよ!『スキル生成』!本当に逆転じゃないか!やったね!」
スキル生成?それはすごいのか?ナハトルマは、スロットの上に腰掛けると。
「この『スキル生成』はね、ポイント選択では選択出来ないランダムのみ出てくるレア中のレアさ!その効果はその世界に存在するスキルを習得する事が出来る特性さ!制限なしでね!」
お、おおおおおおおっ!!やった!やったぞ!きたチート、キタコレ!少なくとも無双チートは出来るかも!
「いやー!楽しませてもらったよ!そのお礼に僕からプレゼントだ!転生後に確認して欲しいな!では名残惜しいけどこれから転生してもらうよ!」ナハトルマはそう言いながら、いつの間にか消えていたスロットがあった所に立ちこちらに右手を向けた。
おい!もうかよ!もう少し説明とかないのか?てか特性以外はどうすんだ!?転生後の姿とか、ほかにも…
「安心してよ!細かいことは向こうで色々説明出来るようになってるから!転生後の姿に関してはランダムになるけど、転生者の場合大体美形になるからね!ではでは!よい転生を!」
ナハトルマの右手から眩い光が溢れ出す!そして突然の浮遊感。そして下へと引っ張られるように落下していく!?
俺は慌ててナハトルマへと視線を向けた。俺の目に映ったのは大きく手をふるナハトルマとその手の動きで揺れるその髪、その髪色は…あれ?あいつの髪色はどんな色だっけ?見えているのにわからない!?あいつの瞳の色は?そもそもどんな服を着ていた?身長はどれぐらいだった?いやあそこにあったテーブルや椅子の色は?
そもそも俺はなんて死んだ?死ぬ前後の記憶もない!名前は判る、でもそれ以外は?俺は誰だ?俺は誰だ?俺は…アイツはだれだ??だんだんと意識が薄れていく中アイツが、ナハトルマが笑ったように見えた。その笑みは…まるで獲物を前にした獣のようで…
俺は意識を手放した。