新たな旅へのようてすよ!?
4月6日(水)の投稿になります。
今回からイカルガ編になります。
サンレスタの街、カトリアス王国の東部に位置し、海洋国家ラナルカンドとを結ぶ玄関口である。
それ故に、異国の文化が流れ込み王都とはまた違った賑わいを見せている。
イカルガ大陸に渡るにはラナルカンドから海路を使うしかなく、私達『楽園の乙女』+1は王都を離れサンレスタへと到着した。
「いやー馬車は腰が痛くなるのがねぇ」ニーニャさんが腰を叩きながら馬車から降りる。
「年寄り臭いですよ、ニーニャ殿?」ヤツバさんは元気そうだ。
カザリは街に着くなり宿の手配をするために、別行動である。
そして+1である…
「兄様、この街にほどれだけ滞在するんですか?」
そうザック・ラー、ザック兄様である。
「とりあえず補給も入れて2、3日だな。武具の手入れも考えたらもう少し掛かるか?」
とも答えにニーニャさんは、嬉しそうに言った。
「ならまずは酒だね!異国の珍しい酒があたしを待ってる!!」
「ますは宿屋に着いてからでしょう?」
いつの間にか現れたカザリが呆れたようにたしなめた。
「カザリ殿、宿の方は?」
ヤツバさんの質問にカザリは頷くと。
「問題ありませんよ。イカルガの息の掛かった宿がありますのでそこに。」
どうやら各地に諜報を兼ねた宿屋などがあるようで、なんとも恐ろしい話です。
「なら場所はあそこか?場所は分かるからこれから俺は情報収集のために別行動させてもらう。夜には戻る」と言ってすぐに姿を雑踏の中に潜り込ませた。
私達は、カザリの案内でその宿屋へと到着した。
そこで私は熱烈な歓迎を受けた。
一部は涙を溢れさせ感極まった歓迎で迎えてくれた。そういえば私を探しに色々動いていたんでしたっけ。
この宿の店主兼サンレスタの街諜報長であるタリオさんが最高級の部屋へ案内してくれた。
その部屋は、かなり上品な部屋だった。派手すぎずちょっとした小物に高級品を配置してあったりとなかなかの物でニーニャさんなどは落ち着かないとボヤいていた。
さて部屋に着き、これからのことを相談する。
まずはラナルカンド国内へ、そこからさらに東の貿易港のあるルカンタまで行きそこから船に乗ってイカルガ大陸へと。
「大まかにはこんな感じですかね?」
私が言うと、皆は特に反対はないようで頷いてくれた。
「後は兄様待ちですか。」
私が言うと。
「ザックはなにを調べてるんだい?」
と、ニーニャさんは尋ねてきたが、馬車の中で話したはすですが…
私はあきれながらも説明した。
「もちろんアメン教についてですよ。イカルガ行きもその関係で同行する訳ですし。」
そうなのだ、兄様が今回イカルガ行きに同行する理由は、イカルガ国内に潜む反乱軍に協力しているアメン教であった。
その後兄様が帰ってきて今日は旅の疲れを癒やすためにすく休むこととなった。
明日は街に出てみましょうか。