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真実を求めてのようですよ!?

4月4日(月)の投稿になります。


「さて、コスギ子爵からの尋問で分かったことですが。子爵はイカルガにて内乱を起こした勢力でした。ヤツバ殿は内乱についてどれだけご存知ですか?」

マサキさんの屋敷に着いてすぐにカザリが説明を始めた。

「自分は、内乱が起きそうだという噂は耳にしました。その後すぐに父上からイカルガを出て修行の旅に出よと言われそのまま修行へと、なので詳しくは…」

ヤツバさんはチラリと私の方を見た後、少し言いにくそうに答えた。

「なるほどな、クロウさんは娘を内乱に巻き込みたく無かったんだな。あの人らしいぜ。」

マサキさんの発言にヤツバさんはビックリして聞き返した。

「マサキ殿、父をご存知なのですか?」

それに答えたのはアレーナさんだった。

「クロウさんと私達は一時パーティーを組んでいた時期があるんですよ。クロウさんが国に帰るまではずっと行動を共にしてましたね。」

ショウコさんも、懐かしそうにしながら頷いた。

「うむ、色々世話になったな。たしか娘が剣を握れるような年齢になったと祖国から連絡が来て戻ったのだったか。」

ヤツバさんはしきりに感心したように話を聞いていたが、何かに気づきすぐにカザリへと謝罪した。

「申し訳ない!話の途中でした。」

カザリは笑いながらヤツバさんに言った。

「気になさらずに。さて、取りあえずイカルガにて内乱があり、それはすぐに鎮圧されましたが。一部の内乱に関与した貴族が、南部の独立地区へ逃げ込んだところまでは私も把握しています。その後私もイカルガを出てこの国へ。」

ふむ、イカルガ南部というとルーチュ地方ですかね?

「そしてその集団での権力争いに負けたコスギ子爵は、アメン教の人間と接触してこの国へやってきた。そこで偶然姫様を見かけ、とっさに行動に出たということらしいですね。」

うん、コスギ子爵が考えなしの迂闊な人間なのはわかりました。

それにしてもイカルガでの内乱…

私の死。そこらへんは靄がかかっように記憶か曖昧なのですが、一体なにがあったのか。

これは一度イカルガへ戻る必要があるかもしれませんね。

コスギ子爵の処遇についてはイカルガ本国と相談の上で行うと言うことなので私達に出来ることはもうない様です。

一度解散して、私達パーティーだけになり再度話し合いをおこなった。

「そういえば、内乱の首謀者はまだ捕まってないのですか?」ヤツバさんがカザリに問いかける。そういえばそこらへんは聞いてないですね。

私も目でカザリに促した。

「はい、内乱の首謀者…スオウ公爵はルーチュに逃げ込んだらしいです。」

スオウ公爵…私の侍女だったサナリの父親。それが内乱を起こした首謀者。

「皆にお願いがあります。」

私は意を決して皆に私の考えを告げようとした。

「イカルガに行きたいんだろ?」

ニーニャさんが分かってるとばかりに頷く。

ヤツバさんも同様に、カザリはそもそも私をイカルガな連れて行くつもりだったのて反対するはずもなく。

「皆ありがとうございます!」

いこうイカルガへ。そこできっと私に起こったことが分かるはず。サナリのことも。

『マスター、すべてはイカルガに。そこに真実があるでしょう。』


これで王国編は終わり。人物紹介の後イカルガ編へ入る予定です。

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