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王子が真相を語るようですよ!?

4月3日(日)の投稿となります。


アーデルさん、いえこの場合はアルロッド王子か、が今回の事件の全貌を説明してくれた。

そもそもは、ボルトーニア帝国というよりも、アメン・ラーを信奉する者達による犯行であったと。

このアメン教とも言うべきものはアメン・ラーを神と崇める者達、実はボルトーニア帝国の末裔…というものではなく、ほとんどが現状に不満を持つ者が集まって出来た物らしい。ボルトーニア帝国はかなり選民思想が強く、魔法が使えない者を人間とは認めないという方針であったらしい。こういう一部のものが優遇されるという考えに

これまた一部の特権階級の者が食いつくという。

そして、各国の上の方にも信奉者が多くなるというのが現状だそうだ。

考えてみれば今回の事件、王都内部にて暴れ回った同種食いというモンスターを手引きをしたアルペゾ商会だが、別に王都有数の商会てはなかった。

というよりも、大きな商会といえども王都にモンスターを複数持ち込むなど出来るはずもない。身分が上の者が協力でもしないかぎり。

私が誘拐される前にアルペゾ商会を調べていたカザリが、商隊の運んでいた積み荷が怪しいと睨みアルロッド王子に協力を要請していたそうだ。

まずなぜオーガイーターが商隊を襲ったのか。

同種食いは自らの同種を食らう習性がある。

商隊を襲ったオーガイーターは商隊が運んでいた同種のオーガイーターの匂いに釣られてきたのだろう。

このオーガイーターは、王都の外にある森の中に隠して建てられたアルペゾ商会の研究施設から逃げ出したものだった。その際、ハゾンの兄、マーデルを殺害している。

王都に着いた後、その事を知ったハゾンが暴走して今回の事件となった訳ですが、本来はもっと周到に準備を重ね、王城内に同種食いを引き込む予定だったらしい。

その手引きの主犯がワッツナー伯爵、所謂いわゆる貴族中心主義の者達だったと。

現在王国では、才能ある者ならたとえ平民でも貴族として取り立てるという方針を取っている。マサキさんなどがいい例ですね。

その方針が気に食わない選民思想に凝り固まった貴族中心主義者の一部が、同じように選民思想のアメン教と結びついたという事らしい。

なんというか、不満があるから街を滅茶苦茶にしよう!とか考えるなんて…

「まあ全員がそうだった訳ではなかったですがね。」とアルロッド王子が苦笑混じりに答えてくれた。

これからワッツナー伯爵から尋問をして残りの協力者をあぶり出す作業があるからと王子は退出していった。

その後、王から今回の報酬として金貨一千枚という大金が渡された。ちなみに一人につきである。

そして、私達『楽園の乙女』のAランク昇格というものも入っていた。

Bを飛ばしてAとは、有りなんですかね?

「俺もそうだった、前例があるから問題ない。」とマサキさんが言うが、まあ特に問題はなさそうですしいいかな。


…さて、もう一つ疑問点があるんですがそれは、マサキさんの屋敷に戻ってコスギ子爵から聞きましょうか。

あともう1、2話で王国編が終わります。その後、人物設定などを書いてからイカルガ編に入る予定です。

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