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仲間…その4のようですよ!?

3月28日(月)の投稿になります。

アーデルさん達が駆けつけようとしている場所では…


「こいつ…オーガか…なに食ったらこんなにデカくなるんだか。」

マサキさんが鑑定した結果、この身長六メートル強の怪物はオーガの同種食いであることが分かった。

「なに食ったらって、勿論もちろんほかの同種食いじゃないんですかね?さっきのも美味しく頂いたようですし。」と、アレーナさんが肩をすくめながらおどけたように答えた。

巨大なオーガイーターは、地下からその巨体を地上へと姿を完全にあらわすと、マサキさん達を無視して辺りの建物を破壊しだした。

その巨体から繰り出される攻撃は、それだけで頑丈な石造りの建物を粉砕していく。

「何はともあれ、こいつを放っておく訳にはいかんな。被害がさっきの比じゃない。」ショウコさんが、飛び散る破片を物ともせず刀を構えながら言った。

「まずは先手貰うぞ!」

ショウコさんの構えた刀身が淡い光が包まれる。

そして、ゆっくりとその刀身を天に掲げた。

練気れんき集気しゅうき発気はっき!まずはその腕貰った!諏訪一刀流異界奥義すわいっとうりゅういかいおうぎ鬼刃きじん竜斬剣りゅうざんけん!!おおおおおおおおおおぉ!!!」凄まじい気合いの声と共に振り下ろした刀は、数十メートル離れたオーガイーターの右腕へと気の刀身を伸ばし、頑丈なはずの同種食いの腕を断ち切った!

ゴアアアアアアアァァァ!?

今まで味わったことなどないような痛みに、たまらず辺りを震わせるほどの叫び声を上げたオーガイーターにさらに追い討ちち掛ける。

「次私がいくよー!……の願いを聞き届けたまえ。我に空を駆ける力を!エアーステップ!」

詠唱と共に空中に出来た空気の足場で空を文字通り駆けるは、アミーナさん!

アミーナさんはさらに高く高く空へと駆け上がる。

「ニーニャちゃんに教えた技の本家本元!いっくよー!必殺!アクセルキッークッ!!」必殺技の掛け声をかけると空へと向けていた体を地上に向けて反転させ、背後に作った空気の足場を蹴り一気にオーガイーターへと迫る。そして。

ゴガァァァァ!!!

凄まじい音を響かせオーガイーターの顔面に命中し、その巨体をよろめかせる。

「くそう!倒れなかったか!」

見事に着地を決めたアミーナさんが悔しそうに言った。

「あんなのが倒れたらさらに被害が広まりますよ!アホですか、おねえは?次は私ですよ。」しっしと犬でも追い払うかのようアミーナさんを押しのけながら進み出る。アミーナさんの抗議は勿論もちろん無視して。

「西の空にて春を待つものよ、北にて冬を招くものよ、南にて秋を集めるものよ、東にて夏を導くものよ!今ここに在りしは大いなる邪悪なり!なんじらにかせられた戒めをしばし解き放ちその恐るべき災いの力を我が前に表したまえ。今ここに封じられたなんじらの名前を讃えん!なんじらが名は…西風のゼピュロス!北風のボレアース!南風のノトス!東風のエウロス!偉大なるアネモイ達よ!!ファナティックタービュランス!」

アレーナさんの歌うような詠唱により発生した乱気流は収束して上空から目に見えるほどの密度を持ったハンマーとなりオーガイーターへと迫る!

その恐るべき威力でオーガイーターの身体中の骨を砕きながら地面へと叩きつける。周りの建物を巻き込みながら…

「おいいっ!?大規模殲滅魔法を街中で撃つな!」

「大丈夫ですよ、ちゃんと収束させましたから!」

なぜか自慢気にして胸を張るアレーナさん…

「アレーナちゃんの方が被害出してるし!」

当然のようにアミーナさんを無視する涼しげな顔なアレーナさんに呆れ顔で告げるマサキさん。

「まあいい、最後は俺だ。アレーナ、アミーナ!」

「…はいはい」「りょーかーい!」二人の魔法によりマサキさんも空へと飛び上がる。

「まずは…魔法剣フレイムタン!」その呪文と共にマサキさんの剣が炎に包まれる。

「そして…動くなよー!アースバインド!」次はオーガイーターの倒れた身体を土で出来た腕が拘束する。

「ワンワードで魔法使えるとかマサキの言うチートは恐ろしいですねえ。」アレーナさんが呆れた表情で愚痴る。

「いくぞ!練気れんき集気しゅうき発気はっき!!変換・焔!」マサキさんの剣がショウコさんの時よりも巨大な気の剣、それも紅い炎を纏った剣となる。

「これでトドメだっ!」必殺!クリムゾン・エンド!」

うねりを上げて剣から放たれた紅い炎の剣がオーガイーターの胸に大穴を開けその中にうごめいていた魔核をも溶かし消滅させた。

その後ようやくアーデルさん達が駆けつけた。

「手助けの必要はなかったようですね。」アーデルさんは安堵のため息を漏らしながらマサキさんに言った。

「そっちもあらかた片付いたか?」マサキさんの問いに頷きながら周りを見渡して。

「ここの処理は我々が。マサキさん達はハルさんの元へお願いします。」

「分かった。ここはたのむぞ、不肖の弟子よ!」とのおどけた答えに苦笑いをしながら頷き仲間に指示を出す。

マサキさん達も急いで支度を整え移動を開始する。

皆が私を助けようと集まってくる!

私は…

予定より長引いております(汗)

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