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仲間…のようですよ!?

3月25日(金)の登校になります。

「おっと、そこまでにしていただきましょうか姫殿下?」

ハゾンは余裕を持ってそう言った。三匹の同種食いを従えて。

「イヤだといったら?」私の答えに対してハゾンは笑みを深めながら答える。

「私が従える同種食いがこれだけだとでも?今頃は街中で暴れておりましょうなぁ。」

くっまだいたなんて、それに街に放ったですって?

『マスター、神眼をお使い下さい。街の様子を確認しましょう。』

紗鳴サナリの言葉に頷くと私は神眼を発動させた。


神眼発動!

そこで視たものは…





燃え盛る街の中で暴れまわる同種食い。あれはゴブリンの同種食いだろうか?時刻は昼前くらいだろうか。

冒険者の多くは依頼で街を出ている最悪の時間帯だ。

逃げ惑う人々。それの誘導で身動きが取れない兵士達。

そこに親にお昼のお弁当を届けに来たのだろうか?地面にバスケットを転がしてへたり込む幼い少女がモンスターに怯え泣き叫んでいる。

同種食いはバスケットのお弁当に、いや少女に食欲を刺激されたのかその凶爪を振り下ろす。だが。

その凶爪は一振りの刀によって止められた。

古き神の名を持つ刀、そしてそれを振るいしは!

「化け物め自分が相手た!」ヤツバさんは少女に逃げる様に言うと、受け止めた腕を弾き距離を詰める。

ケアアアアアァ!

獰猛な叫び声をあけゴブリンイーターがデタラメに腕を振り回す。その攻撃をヤツバさんはすべて弾き、受け流し反対に斬りつける!

しかし同種食いの皮膚はイシカホノリであっても切り裂くのは容易ではなく、その攻撃はあまり効果はなかった。

「やはり固いか。ならば!」

ヤツバさんは構えを変える。あれはたしか…

ヤツバさんは構えて一拍の間の後に気合いを吐く。

「八刃・八葉!」一瞬で八体に分身したヤツバさんがゴブリンイーターを取り囲む!

「これが真の奥義の姿!」ヤツバさん達?の刃がゴブリンイーターの手足を切り裂き、喉を、そして背後から心臓を貫く!

喉を貫かれたゴブリンイーターは断末魔の叫びさえ赦されず倒れ伏す。

歓声に沸く中ヤツバさんはこちらを、すなわち私が居る方に顔を向け駆け出す。「カザリ殿の情報だとこちらのはず!ハル様今行きます!」





同時刻別の場所にて。

オークの同種食いであろう個体が、街に残っていた冒険者の攻撃を平然と受け止めていた。

「くそ!なんで攻撃がきかねぇ!?そもそもこいつらどうやって街の中に入ってきたんだ!?」

その近くにも同種食いらしきモノがうごめいている。

オークイーターは攻撃を受け続けるのに飽きたのか冒険者の武器を受けた後その武器を握り潰した。

「ち、ちくしょうなんて野郎だ!?」その冒険者はたまらず逃げようとするが、その冒険者を食糧としたのか、同種食いはよだれを垂らしながら詰め寄る。

そこに。

「ほいっと!」少々気の抜けた声を聞き後ろを振り返るオークイーターの目に入ったのは体中を切り裂かれ絶命するほかの同種食いの姿だった。

「やれやれ、やっとあたしにも見せ場が来たよ。」

そう言って不敵に笑うニーニャさん。

「と、言ってもすく退場してもらうけどっねっ!!」

そう言って一足で、オークイーターの前へ!その勢いを利用した蹴りにたまらす吹き飛ぶオークイーター。

そして、家の壁を蹴り空中へと舞い上がり、その中で背の高い教会の壁を蹴り今度は地上へと急降下!

「ほいっと!」気の抜けた掛け声と共にいまだに蹴り飛ばされて空を舞っているオークイーターへと襲い掛かる!

ギャアアアア!?

落下の速度も合わせた斬撃は強靭なオークイーターの身体をも切り裂いた!


ニーニャさんが着地と同時に、ズタズタに切り裂かれたオークイーターが倒れ伏す。

「たしか必殺アクセルスラッシュ!とか言わないといけないんだったかね。まあいいさね。」


「旋風の舞姫…」だれかの声が響く。ニーニャさんが走り去った場所に。

「全くハルめ!心配ばかり掛けて。後で説教だ!」

その呟きすら置き去りにするほどのスピードて駆け抜けるニーニャさん。目指すは私の居る場所。

そして他の場所では…

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