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反撃開始のようですよ!?

3月24日(木)の投稿となります。

一部修正しました。

その夜の事だった。

床にうずくまる私の体に覆い被さる影があった。

!?

私は慌てて起きあがろうとしたがその醜い小太りな体はビクともしなかった。

「お目覚めですか姫殿下?」嫌らしく囁くコスギ子爵。

暴れる私を押さえつけながら話し出す。

「まさかあなた様が本当に生きていらしたとは、いや蘇ったですかな。さすが神の血を引く皇族でありますなぁ。」

コスギ子爵のいやらしい指が、私の体を這いずり回る。

こいつ!いい気になって!

私はさらに暴れると、コスギはさらに興奮したかのように笑った。

「まるで生娘のようですなぁ。もうスオウ公爵に抱かれたのでしょう?」

クックッと笑うコスギの言葉に衝撃を受ける。

今こいつはなんと?



暗い部屋に、信頼する侍女のサナリと、その父親であるスオウ公爵、二人によって閉じ込められた私は公爵に汚されようと…



あ、ああ、あああああああぁ!!!

なぜ?なんで?信じてたのになんで裏切ったのサナリぃ!?

なぜ私を殺したの?

思い出すのは心臓に突き刺さった短刀と涙を溢れさせるサナリの顔…

なぜ泣くの?サナリあなたは…

『私は助けたかったのです。あなた様を。父が、あの男があなた様を汚そうとしていたとは、あの時は気付かなかったのです。だから私はせめて汚される前にと…すべて言い訳でしかありませんね。』

ナビ先生、いえあなたは、サナリ?サナリなの?

『あの後私も自害しました。その後の事は…』




廻る、巡る、めぐる…過去から未来へと。天から地へと。人から神へと!


「来よ、来よ!我が分神、木春知流コノハルチル紗鳴サナリよ!闇を切り裂きたどり来よ!」

私は呼び出す、本当の木春知流コノハルチルを。

「ひっ!?ばかな!魔法は使えないはずだ!?」

慌てて逃げ出すコスギ。

逃がさない!私は杖をコスギに向け…

その時物置の扉が開き、部屋の中にゴブリンの同種食いらしきモノが現れたが。

一瞬て塵へと帰す。

「ひ、ひいいいいぃ!?」

私はみっともなく逃げ出すコスギを追いかけて扉を潜る。

階段を四つん這いになりながらも駆け上がる姿に笑いを堪えながら追いかける。

神を汚そうとした報い、受けるがいい。

私はゆっくりと階段を上り上の階へと、そこにはハゾンとその足元にすがりつくコスギ、そして三匹の同種食いが待ち構えていた。


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