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神は嘘をつかないようですよ!?

3月17日(木)の投稿になります。

「まず、死因は覚えてるか?」

死因…覚えていない。気か付いたら黒一色の部屋にいたのだ。

たしか、ナハトルマは時空の狭間にある遊戯室とか言ってたっけ。

そして異世界転生に導く案内人と言っていた。

異世界に転生させるけど特性とかは選べないと、たしか善行も悪行も積んでないからポイントがないと言われて…

「まて!そこからおかしい。転生はそのポイントが多い人間から選ばれるはずだ。少なくともレトはそう言っていた。」

マサキさんがまったを掛けて来た。これに関しては、そのレト神の言う事を鵜呑みには出来ないのでまずは話を続ける事に。

で、スロットで特性やら転生後の見た目やらを決めて、転生したんだっけ。

「…なあ、今の姿でこの異世界にきたんだろ?ならその場合転生じゃなく転移とか言わないか?」

え?そういえばそうだ…まあ新しい体になったしこれを転生と言う場合もあるのではないだろうか。

「そうかもしれないが…もう一つ気になったが、ナハトルマはどんなヤツだった?見た目は?どんな髪の色をしていたとか。」


わ、わからない…少年の姿をしていた…と、思うけど。どんな髪の色だったかとか、いやあの時見たのに分からなかった。あんなに近くにいたのに瞳の色さえ見ていたのに見えていなかった。

ゾワリ、と恐怖が私の体を震え上がらせた。


マサキさんが会った転生神レトの姿は今でも覚えているそうだ。明るい金髪にウェーブの掛かった長髪の20代くらいの女性だったと、そして特性を選び転生、農家の三男として生まれたらしい。赤ん坊からだから確かに転生と言える。


まって…あのときナハトルマはなんて言った?たしか君が数百年ぶりの転生者だと言ってた、でも実際にはここにマサキさんがいる。

私はナハトルマに騙されている?だとしたらなぜ?

「結局情報が足りないな。しかし俺の持っている情報だと神は嘘はつかない。というかつけないらしい、そのナハトルマが本当に神ならだが。ほかには?」

そうだ、私にはもう一つ記憶があるのだ。ハル・スメラギというイカルガの姫としての記憶が…

「ハル・スメラギだと?内乱の…した第一皇女じゃないか?その姫の体を元に?いやそれをする理由が分からん。」

マサキさんが自分の考えに没頭していく。

ふと茶室の中を見渡し、一つの掛け軸に目がいった。

そこには大きくヤマトとだけ書かれた掛け軸だった。

「ん?それか、それは俺が書いたものだ。ヘタだけどな。ちなみにヤマトは戦艦大和のことな!宇宙のほうも好きだけどな。」

絵心があれば絵も描いたんだがなと言って笑う。

戦艦大和ってたしか…

「日本とアメリカの合同軍が中国との艦隊戦の際、旗艦となった船でしたっけ?」

という私の答えにポカンとした顔を見せた。あれ?間違った?戦艦の知識はニワカだったからなあ。

「いや待ってくれ第二次大戦の話だよな?」

「はい。所謂いわゆる勝者なき大戦って言われたヤツですよね?日本、アメリカ、イギリスの合同軍と中国アジアとの大戦…」

マサキさんは居住まいを正し、言った。

「これは、俺が失念していた、いやむしろこんなケースは初めてだ。ハル、あと何人かの転生者と俺は知り合いだ。そいつらは皆俺と同じ世界から来た。だがアンタは俺らとは違う世界の住人だったらしいな。」

なんですって?私とは世界が違った??

マサキさんが言うには、彼らの世界の大戦は日本とアメリカは敵同士だったらしい。そして日本が負けた…

同じ時代に転生者がまだいたことも驚きだが、彼らと私では元きた世界自体が違うとは。

「思えば全く異なる異世界があるんだ、少し違う世界パラレルワールドとかいったか?そういうのもあるのも変じゃないが。なぜ君だけなんだ?」

私に聞かれても答えようがない。

結局情報が足りないという意見で纏まり、また情報が集まってから話合おうと言う事になった。

なんかとんでもない事になったような。私の転生になにか裏があるのは確かなようですが…これからどうすればいいのでしょうか。

客間に戻るマサキさんの後を付いていきながら私は頭を抱えるのだった。



この話のからくりの一旦に触れられました。

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