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そして復活!のようですよ!?

3月15日(火)の投稿になります。

結局、それからナビ先生が反応を返してくることはなく、やきもきとした気分のまま夜を迎えた。

ちなみに明日は、私のために先送りになっていたマサキさんと会うようになっている。

ナビ先生、どうしたんだろう…いつもは口数が少なく無機質な声だが、聞こえなくなると寂しく感じる。

思えば転生してからずっとナビ先生と一緒だった。異世界のことを色々と教わってそれでなんとかやってこれたと思う。



…今私にできることはなにもない、と思う。白鳥の騎士団の皆も今日はこれないらしいし、明日に備えてもう寝よう。

明日はマサキさんに会って色々と聞いてみたいことがある。転生者のこととか色々。

初めてナビ先生のおやすみの声を聴かないまま眠りについた…






『おはようございますマスター。気持ちのいい朝ですよ。』

ふわぁ!?

ナビ先生!?

朝私の眼を覚まさしたのは何時も通りのナビ先生の声だった。

『お目覚めですかマスター?体調に問題はないようですね?』

ナ、ナ、ナ、ナビ先生?なにを平然と…

『昨日は大変失礼しました。しかし無事バージョンアップに成功しました。』


バージョンアップ?ナビ先生は私の疑問にすぐさま答えてくれた。

『はい、マスターの神格が上がったため、前の私では対応出来なくなったことにより自身のバージョンアップが必要となりました。』

はあ、びっくりさせないでくださいよ。本当に心配しましたよ!

『申し訳ありません。これからはマスターに心配を掛けないようにしますので。』

最期にフフッと笑ったナビ先生…笑った!?

これがバージョンアップの力ですか!?心なしか声に人間味が出てきたような。

そして、私の記憶の中の誰かの声に似ている気が…




コンコン ドアをノックする音、そして「ハル起きてるかい?朝飯食べるだろ?降りてくるのが辛いなら飯持ってくるけどどうする?」

ニーニャさんが声を掛けてくれた。

「いえ、起きます。下で待っていてください。」

私はそう言うと急いで身支度を整え下へと降りて行った。

下の食堂では皆、ニーニャさん、ヤツバさん、カザリが揃っていた。

あとなぜかアーデルさん、いやアルロッド王子、だったか、がいた。

「おはようございますハルさん。今日もお美しい!」

アルロッド王子がまさに王子様スマイルで決めて来た!?

というかなぜ王子がここに?

「どうも王子はマサキ殿と知り合いらしく、案内を申し出られまして。」

と、カザリが困ったように微笑んだ。

それにしてもマサキさんと王子が知り合いとは、いや同じ国の貴族、まあアルロッドさんは王子だけど、だから接点はあるのかな?

「マサキは僕の師匠でもあるんですよ。」

とにこやかに告げる王子。なんでもマサキさんは王家の剣術指南を一時期引き受けていた時があったようで、それで接点があったという訳ですか。

そのあと美味しい朝食をいただき、一路マサキさんの住宅のある貴族街へと。

厳しい警備の中をほぼスルーで通り、王子の力で、街の中ほどにその住宅はあった。

これはなんというか…

その家は簡単に言うと、大きな日本家屋だった。周りの洋風な屋敷と比べても違和感ありまくりである。でもここが。

「ここがマサキ・ナカグァー伯爵の邸宅ですよ。」


王子はそう言って門を潜り、警備の兵とかはいなかった。広い庭を突っ切り玄関へ。

そして…ピンポーンと懐かしいチャイムの音を響かせて待つこと1~2分くらいだろうか?ハーイと女性の声がして玄関が開いて、一人の女性が顔を覗かせた。

その女性は…

アレーナさん!? なんとマハルの街で別れたアレーナさんがそこにいた。

「アレーナさん!?なんでここに?というかいつの間に!?」

私の混乱した様子をおかしそうに見ながらアレーナさんは答えた。

「初めまして!皆のことはアレーナから聞いてるよ。私はアミーナ、アミーナ・ナカグァー。アレーナの双子の姉さっ!」

そう言って、慎ましい胸を逸らしながら得意げにしているアミーナさんに、皆は呆然としていた…



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