スロットを回して特性を決めるようですよ!?
死んでる…俺が、そりゃ転生物のテンプレではあるけど、いざ自分が死んでるって言われるとショックがでかい…。
ナハトルマはニコニコしながら話し掛ける。
「まあまあ、死んじゃったものはしかたないよね!ここは前向きに転生について考えようよ!」
軽い調子で言いやがって!チート転生ならともかくチートなしとか冗談じゃないぞ。
「それにチートが付かないって決まったわけじゃないしね!」ナハトルマが空中でクルクルと回りながら言ってくる。
む?どういうことだ?
「まあ神の慈悲というか転生者に対する特権として三つの特性がある訳だけど、これは君は選べない。完全ランダムさ!だけどね?運が良ければすごい特性を引き当てることもできるんだ!ポイント選択だと選べない高ポイントの特性もね?」
む、むむむ運さえ良ければチートでウハウハ悪ければチートなしの転生…とはいえ選択肢が俺にはない。結局転生するのは確定らしい…
仕方がない覚悟…決めるしかないのか?
いつの間にか回転をやめていたナハトルマがこっちをみて語りかけてきた。
「どうやら覚悟したようだね?ではではちゃちゃっと進めようか!時間は有限だからね!」そういってナハトルマは右腕を上から下に振り下ろした!
すると目の前にスロットらしき物が現れた。高さは俺の腰くらい、幅は1.5mほどだろうか?中央に三つに区切ってある窓がある。
ナハトルマはそのスロットに腰掛けながら説明しだす。
「これが特性を決める特殊なスロットさ!レバーを引けばスロットが回転して君の特性が決まる!運任せの一発勝負!燃えるね!だろ?」ナハトルマはその笑顔をさらに深くしてこちらを見上げてくる。
なにが燃えるね!だ。だがやらなければなにも始まらないのも確かだ。俺はゆっくりとレバーに手を伸ばした。
南無三!勢いをつけて俺はレバーを引く!スロットのリールが回転を始める、
そして一つ目の特性が表示され…