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次の目的地は王都へのようですよ!?

3月5日(土)投稿になります。

前話において、治療師のルビをヒーラーからヒーリングキャスターに、精霊術師のルビをエレメンタラーからエレメンタルキャスターに変更します。本文に特に変更はないため見返すほどではないと思います。

「あー、なんと言うか。展開が急すぎて頭が付いて行ってないんだけど…」

早速、酒場で飲んでいたニーニャさんを捕まえ、ランクCになったことを報告したのですが。

まあそうですよね。ランクCになるためにがんばりますとか言って数日も立たない内にランクCになりましたパーティー組みましょうって言われても。

「もちろんイヤってことじゃないよ?ただ、計画が大分狂うんだよねぇ。」

計画とはなんでしょうか?

「昼間っからお酒飲んでてなにが計画ですか?まあ、大体わかりますけど。」

と、アレーナさんがニーニャさんからお酒をひったくりながら言った。

「あ、なにすんだよ!?それ高いやつだぞ!」

「いいからその計画とやらをお話しなさいな?」

容赦なくその高いお酒を飲みほしながら、アレーナさんは話を促した。

しぶしぶ、ニーニャさんは取り返した中身のないコップを恨めしそうに見つめながら話し出す。というか舐めないでください…

「ああ、ちくしょう。コホン、あたしがランクBに上がるためにはパーティーを組む必要があったのは、アレーナが言ったと思うけど。理由はそれだけじゃなくてね。あたしにはさ、スタミナが足りないんだよ。Bランク以上ともなれば依頼難易度は跳ね上がる、そのとき一人だけ疲れて動けませんじゃ話にならないからね。その問題を解決するまで一人でやってたって訳なのさ。

ニーニャさんによるとスタミナを付けるため、なるべくきつそうな依頼を選んで受けていたそうです。

で、パーティーを組んでいたらそんなきつい依頼に付き合わせることになるからと断っていたということでもあったみたいですね。

「だからハル達がランク上げてる間に本格的にスタミナ着けようとと思ってたんだけど…」

うーん思ってもみなかった問題発生ですねどうしましょう?

「それならいい手があるわよ。」

とアレーナさんがニタリと笑う。おお、美人はそんな表情も似合いますね。

なんだいそれと先を促すニーニャさん。

「この際、徹底的に鍛え直せばいいんですよ。いい師匠紹介しますよ?」

ニーニャさんは怪訝そうに聞き返す

「師匠?そんな知り合いいたのかい?」

「ええ、今、王都にいるはずだから紹介状を書いてあげるわ。」

アレーナさんの知り合いが王都に。どんな人なんでしょう。

「どんな御仁なのですか?」

ヤツバさんが好奇心が抑えられぬままにアレーナさんに質問する。

「そうね、とりあえずギルド最強の一角であることは確かね。」

「なあ、アレーナの知り合いで最強ってまさか…」

アレーナさんは微笑みながら頷く。

「マサキ・ナカグァー、現在ランクSの冒険者で、王国の伯爵位をもつ人よ。」

あ、そうきましたか。ていうか伯爵なんですね。

「ぜひ!ぜひ自分もナカグァー殿に手ほどきをお願いしたく!!!」

ヤツバさんが食いついてきた!?

「いいですよ。もともとそのつもりでしたし。」

ヤツバさんがガッツポーズ決めている…よかった、ですね?

「いや嬉しいけどいいのかい?」

ニーニャさんがアレーナさんに確認する。まあ伯爵でランクSの人に修行を頼むのは気が引けるのでしょう。

しかし、マサキさんか…私も気になってました。彼は本当に転生者なのか。確かめるいい機会ですかね。

「全然問題ないですよ。というか最近暇すぎて死にそうとかぼやいているそうですし。丁度いいでしょう。」

その後話はまとまり、一週間後に王都に向けて商隊が出るそうなので序に私達に足りない護衛依頼の達成数を稼ぎなさいと言われた。



その一週間の間、ニーニャさんと討伐依頼を受けて一緒に戦ってみると、すごいの一言だった。舞うように敵を切り裂き、相手の攻撃を躱していく。

〈旋風の舞姫〉の二つ名は伊達じゃないと言う訳ですね。

とはいえスタミナが足りないというのは確かなようで、あまり長時間の狩りになると途端に手数が減っていた。

「まあそのせいでこの前のオークの時は不覚を取ったんだけどね。」そう言って苦笑いを浮かべる。あー、私と初めて会った時のですか…

「それにしても素晴らしい動きでした。」ヤツバさんは尊敬の眼差しでニーニャさんを見ている。とても子犬かわいいです。

などとニーニャさん達との連携の練習や、護衛時の立ち回りなどを教わりつつ時は過ぎていった。

そして出発前夜…



「ハル、少し話がある。」

日も落ちて、街頭で照らされた宿屋の前に立っていたザックさんがそう言ってこちらを見つめてきました。





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