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ギルド長との対面のようですよ!?

3月3日(木)の投稿になります。

伊都尾羽張イツノオハバリは、その役目は終えたとばかりにその姿を消した。後に残るものはなにもなかった。

ゴブリンイーターの死体さえ…

あれ?ということは討伐証明とかどうするんですかね?もしかしてやり過ぎたんですか??

魔法のあまりの威力に、私がおたおたしていると・

『マスター、あれをご覧ください。』ん?ゴブリンイーターがいた所を見てみると、さっきは気付かなかったけど、なにか赤黒い石のような物が落ちていました。

「これは何でしょう?」

同じく呆然としていたヤツバさんが、その声で正気に戻るとこちらを覗き込んできた。

「これは…魔核ですか?」魔核?

『魔核とは、主に脅威度の高いモンスターが極稀に落とす物です。一説によると、魔核は強い魔力を帯びていて、協力なモンスターの心臓の代わりとして存在し、その魔核により通常のモンスターより強大な力を得ているとされています。マスター、その魔核をギルドカードに収納して下さい。それでこの同種喰いの討伐記録が登録されるはずです。』

良かった、これで証明になるんですね。私はヤツバさんに一言ことわって、魔核をカードへと収納した。

「なんにせよ一度街に戻りましょう。」

何時までもここにいても仕方ないので、ヤツバさんの意見には賛成です。

「それにしても、凄い魔法でした。伊都尾羽張イツノオハバリとは、イカルガの伝承にある雷の神マナトハルの持つとされる剣の名前ですよね?その名に恥じぬ威力でした。」

ヤツバさんが興奮して語り掛けてくるが、ヤツバさんの技も十分凄かったですよ。八体分身とかチートですか!?

私がそう言って褒めると照れた様にしながらも首を横に振った。

「いえまだまだです。あれは本来一瞬で八体へとなり敵を切り裂く技なのですが、自分はまだ一体ずつ出さないといけないのです。」

そんな話をしながら、道中は特にモンスターとも出会わずに森を抜け、マハルの街へと帰り着きました。

ギルドへ戻り、アレーナさんの元へ。

「お帰りなさい。お二人共、早かったですが首尾のほどは?」

取りあえず薬草と、ギルドカードを差し出す。

アレーナさんはカードを受け取ると、手元の機械ぽい物にカードを差しこみ操作しだす。

「はい、ではお預かりしますね…薬草はどれも状態がよく問題なしですね。80束ですので4件の採集依頼達成になります。で、討伐のほう…はっ!?」

アレーナさんは一瞬目を見開いたが、すぐにその表情を改め、私達の方へと顔を戻した。

「申し訳ありませんが、この件はギルド長の判断を仰ぎたいのでお二人供、私と一緒に奥のギルド長室へとお越し願えますか?」

アレーナさんの真剣な表情に私達はそろって頷いた。

「ではこちらへ、ナタリエ後を頼むわ。」

アレーナさんは側にいた受付嬢に頼むと、私達を促し、奥にある酒場に上がるのとは別の階段で二階へと。

二階にあがりさらに奥にある扉へとへと進む。

「こちらがギルド長室になります。ギルド長、アレーナです入りますよ。」

ドアをノックした後、返事をまたずに部屋へと入るアレーナさん。いいのかな?返事もまたずに入っても…

部屋の中へ入るとそこにいたのは、40代くらいの男性でした。

温和な雰囲気の中にもギルド長としての威厳を感じさせるその男性は、私達を見るとイスを勧めてきた。

「やあいらっしゃい。私がここマハルの街の冒険者ギルドの長、ケントリスだ。君達はたしか、アレーナ君が目を掛けているランクEの期待の新人だったかな?さきほど連絡は受けているよ。なにか重要な問題が発生しただとか?」

連絡なんていつの間に。

「ギルド長、まずはこの書類をご覧ください。」

そう言ってアレーナさんはギルド長に書類を手渡す。

「どれどれ…はっ!?同種喰い!?ゴブリンの同種喰いだとっ!アレーナ君、直ぐにランクB以上の冒険者に緊急招集をかけろっ!いやまて!?たしかランクAのザック・ラー殿が滞在していたな?彼に指定依頼を…」

「落ち着きなさいケン坊!」

そう言ってアレーナさんはギルド長の頭にチョップを落とした!?

というかケン坊?

「痛い!?なにをするのかね、アレーナ君っ!?と言うか40にもなった男にケン坊はやめてよっ!?」

打たれた頭を押さえながら涙目になって訴えるケン坊…もといケントリス氏。

さっきまで感じられたギルド長としての威厳はどこにいったのでしょう?

「同種喰いはすでにこの二人が討伐しています。」

「はぁっ?」

部屋にギルド長の間抜けな声が響いた。

「それで私はこの二人にランクCへのランクアップを提案します!」

アレーナさんがドヤ顔で決めた。

「はあぁぁぁぁぁっ!?」

再びギルド長の間抜けな声が響き渡った。




ギルド長登場はテンプレの基本だと思います。

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