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転生について説明するようですよ!?

「そう!その転生!君は僕が無作為に選んだ転生者に選ばれた訳さ!やったね!」

おお!マジか!本当にコイツが神なら俺が異世界転生出来る!?つまり夢にまでみたチートな能力で無双してそんで奴隷やらお姫様なんかとウハウハなハーレムが現実に!?

クソったれな現実よさようなら!こんにちは異世界!そして父さん!俺異世界てどうて…ゲフンゲフン卒業します!

「あー、盛り上がってるとこ悪いんだけど、チート無双できるかはまだわからないよ?」ナハトルマがニコニコとしかし困った声で言ってくる。

「ど、ど、どういう…こ、ことでしょう…か?」

「無理に声に出さなくてもいいよ!コミュ障な君にも安心な読心術があるからね!」それはありがた…いや!?俺はコミュ障じゃねえよ!?シャイな…いやいい、それよりどういうことだ?

ナハトルマはフワリと浮かび上がった!そしてこちらを見下ろしながら話しだした。

「それはね!転生する際に三つの特性と呼ばれる特殊な力が転生者に贈られる訳だけど、君は残念ながらそれを選べない。完全にランダムで選択される訳さ!」そう言ってクルリと空中で一回転するナハトルマ。

ランダム?君はってことはそうじゃない人もいるってことか?そもそも転生者は複数いるのか?

「なかなか頭の回転は早いようだね!いいね!実にいいよ!そう転生者は君だけじゃない!ここ数百年では君が久しぶりの転生者になるけどね!」

つまり数百年前にはいた訳か…じゃあなんで俺は特性?とかいうのが選べないんだ?」

ナハトルマは困ったような笑顔…器用だな…で答える。

「それはね!君が特に善行も悪行積んでないからさ!マイナスもないけどプラスもない。だから特性を習得するポイントがないってわけさ!やったね!」

やったね!じゃねえよ!?じゃあどうするんた?チートもなしで異世界転生…冗談じゃない!戻せ、元の世界に!転生なんかしないぞ!!

「やーそれは無理じゃないかな?君死んでるし!」ナハトルマはあっけらかんと笑顔で告げる。

…マジか、それも転生物のテンプレ通りかよ…

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