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初依頼を受けるようですよ!?

2月26日(金)投稿になります。

ここから2章に入ります。

意識がゆっくりと覚醒する。窓からこぼれる朝日が瞼に心地よく、私は目を覚ました。

『おはようございますマスター』おはようございますナビ先生。

ナビ先生の挨拶に、私は挨拶を返し起き上がる。

身支度を整えて、部屋を出て食堂に向かう。階段で一階に降りたその先には…

「お、おはようごじゃいまする!妃殿下っ!!」ヤツバさんがしゃちほこばった態度で挨拶してきた。後、噛んでる…

「おはようございますヤツバさん。あと姫はやめてくださいね?」

昨日の夜に話し合った結果、記憶が曖昧なことなどを理由に、私が姫の肉体に憑依している可能性もありますが、これを言うのは危険と考え言ってませんが。

姫ではなくただのハルとして扱ってくれるように頼みこんだのですが…

「も、もうしわけ…いやすまない、自分は幼いときから、皇室剣術指南役たるアラハバキ家として皇室に対する態度を叩き込まれたので、意識するとどうもな。」

そう、実はヤツバさんはイカルガ帝国の皇室剣術指南役を排出してきた、名門アラハバキ家のご令嬢だったのです。

そういったこともあり、私達はパーティーを組むことになったのです。前衛と後衛で丁度いいというのもあります、あとどうしても守らせてほしいと頼み込まれたのもあります。


食堂で食事を済ませ、今日の予定を相談する。

「私としては、依頼を受けてみたいのですが。ヤツバさんはニーニャさんの推薦でランクEになったんですよね?」

「はい、ニーニャ殿の推薦で、ハル様と同じランクEからのスタートです。」

このハル様呼びは何度言っても直してくれませんでした。これだけは譲れないとも。

私達は、討伐依頼を受けることにして、ギルドに向かいました。


ギルド建物内に入ると、何時もは朝でも列を作っていたカウンターですが、アレーナさんの所だけだれも、いや一人だけいました。あれは…ザックさん?

ザックさんとアレーナさんが楽しそうに話しているのを、周りがチラチラと見ていますね。なんですか兄様もあんなにたのしそうに…

『無表情でとても楽しそうには見えないのですが。』

ナビ先生がなにか言ったようですが、構わず掲示板へ行き適当な討伐依頼の紙を剥がしアレーナさんの元へ。

「おはようございます。アレーナさん、ザックさん。」

私の挨拶に気付いて二人が挨拶を返してくれた。

「おはようハル。」

「おはようございますハル様、ザックさんの依頼処理が終わるまで少々おまちくださいね。」

ほどなくして、アレーナさんはギルドカードをザックさんに渡した。

「はい、それではギルドカードをお返しします。」

受け取ったザックさんはひょいと脇に避けた。

「お待たせしましたハル様、今日はどのようなご用件でしょう?」

私は、持っていた依頼書を渡した。

「この依頼を受けたいのですが。あ、あとヤツバさんとパーティーを組みたいのですが。」

アレーナさんは依頼書を素早く確認し。

「はい、わかりました、ではお二人のギルドカードをお願いします。 ありがとうございます、これで依頼とパーティーの処理は終わりました。確認のためギルドカードの確認をお願いします。」

返されたカードを見ると、表にヤツバさんの名前とその横に、パーティー中の文字が、そして裏にはクエストのゴブリン討伐の文字があった。

「はい、問題ないと思います。」

「自分も問題ない。」

アレーナさんに礼を言いギルドから出ようとした時ザックさんが声を掛けて来た。

「ハル、気を付けていけ。」

そう言って二階へ上がっていく。なんですかもうちょっとなにかあっても…いやいや別に心配してほしい訳じゃないのですし、別に兄様なんて。

「ハル様?」

「なんでもありません。行きましょうか。」

ヤツバさんを促し街の外へと向かう。初依頼成功させましょう!


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