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宿屋の女将さんはパワフルのようですよ!?

2月21日(日)投稿となります。

次に向かうのは、ニーニャさんお勧めの宿屋『若草のゆりかご亭』という所だ。先に宿を決めてから、ゆっくりと買い物をしようということになったのだ。

ギルドからほど近い、木造二階建の、ニーニャさんいわく安宿ということだったが、私からすれば十分大きいと感じた。

早速ニーニャさんの後について中に入る。入ってすぐの所は食堂だろうか?何人かの女性が席に着いてくつろいでいる。

奥にあるカウンターまで足を進めると、そこには少々丸みをおびてるが、目つきの鋭い迫力を感じさせる美女が座っていた。

「おや!ニーニャじゃないか!どうしたんだい?Cランク冒険者のアンタがこんな安宿に。ははーんわかった!あれだね!またヘマやらかして一文無しになっちまったのかい!低ランクのときは何度かあったけど、そうかいそうかい!皆までいうんじゃないよ!前にも言ったけどアンタは言わばウチの子も同然さ!お金は何時でもいいから泊まっていきな!」

そう言いながら立ち上がり、ニーニャさんの肩をバシバシ叩いてる。

「ちがうよ!お客はこの子!私は宿を勧めただけ!この子はギルド期待の新人って、痛い!痛いよ女将さん!?」

なんともパワフルな人である。なんか大阪のおばちゃんっぽさを感じる。

ニーニャさんは何とかおばちゃ…女将さんの攻撃を逃れると、私を前に押し出してきた。

「おやそうだったのかい!ふーん、なかなかかわいいお嬢ちゃんだねえ!じゃあこっち来な。この台帳に名前を…字は書けるかい?」

字の読み書きが出来ることは、街に着く前に確認済である。

「はい、問題ありません。」

私は、特に問題なく名前を書く。

「ほう、綺麗な字を書くねえ。それに冒険者って割に礼儀正しいし、あれかい?お嬢ちゃんどこかのお貴族さまかい?」

そう言われて私は、慌てて首を横に振る。

「いえ!ちがいますよ。」

そこでニーニャさんが私を庇うように前に出てくれた。

「女将さん、冒険者の出自は詮索しない。女将さんだって知ってるだろう?」

そう言われ女将さんは苦笑しつつも謝ってきた。

「ああ、悪い悪い。なんかお嬢ちゃんの初々しさを見てるとニーニャが初めてウチに来た時のこと思い出してね!初めて来た時のアンタは…」

「あたしの事はいいんだよ!」

「はいはい、分かってるよ。それで、ハルちゃんかい。何泊する予定だい?一週間?なら銀貨3枚だね。食事は別料金ってのは聞いてるかい?なら食事は銅貨5枚だよ。食べたいときに声掛けておくれ!」

えーとたしか、ナビ先生から聞いた話では1銅貨が100円相当らしいから…銅貨100枚で1銀貨、銀貨100枚で1金貨だったかな。つまり大体1泊4000円前後くらいかな?なかなか安いのではないだろうか。

「部屋はどうする?部屋に行くんなら鍵を渡すけど?」

「実はこの後ニーニャさんと買い物に行く予定なので。」

そういうと女将さんは頷いて。

「わかったよ、なら帰ってきたら声かけな!その時に鍵を渡すよ!」

「じゃあ女将さん、また!」と言いながら私の背中を押して外にでるニーニャさん。あれだな、何時も飄々としているニーニャさんだが、女将さんは苦手のようだ。まあ私も得意と言う訳ではないのだが…

などと思ってると、ニーニャさんが安心させるように笑って。

「まあ女将さんはあんな感じだけどさ、宿は女性客しか泊めないし部屋は清潔だしで問題ないよ?飯もうまいしね。」

ふむ、女性客のみなのは安心できるなあ。やはり見知らぬ男性と一つ屋根の下というのは不安になるし…ん?でも私は元とはいえ男だった訳でなんでそこまで不安になるんだ?いやあれだ、男の欲望を知ってるからこその不安というやつだ。







で、もオレ、はわた、し、はな、んで死、シシ、んデ  あの、と、、、、きしんじ、てた、タのににニにににニニニにににニにににィさ『マスターの精神領域に不正なアクセスを確認。不正アクセス者の危険領域への接触を防御。精神防壁の展開・・・成功。不正アクセス者の離脱を確認。追跡を開始・・・最優先命令によりマスターの精神汚染の浄化を同時進行・・・浄化成功。続いて精神の再起動を実行。実行中・・・不正アクセス者をロスト・・・マスターの再起動を確認。』あれ?私なにを考えていたのでしょうか?

「どうしたんだいハル?なんか顔色が悪いぞ?」

ニーニャさんが心配そうにこちらを見てきます。いけません心配を掛けてしまいましたね。

「大丈夫ですよ。少し疲れが出ただけです。」私は安心させるように微笑んだ。










そウ、イツモアノ子ハ私ヲ心配シテダカラワタク『マスター、体力の低下を確認しています。宿に戻って休息を取られることを推奨します。』

そうですね。ナビ先生がそういうのなら。

「すいませんニーニャさん。やはり気分がすぐれないので宿に戻らせてもらおうかと。」

「ああそうだね、そうしたほうがいいよ。悪いね、色々連れまわしちゃって。」

私はそんなことはないと首を振った。ニーニャさんが、宿まで送るをいうのを断りここで別れた。お買い物は、また明日改めてということに。

朝食を食べ終わった頃に宿まで迎えに来るというのは了承しておきました。

宿の入口まで着き、改めて宿を見てみる。少々小さいようにも感じられますが、外まで手入れがよくされていて清潔感を感じます。

さあ、今日はもう寝てしまいましょう。明日はなにか依頼などを受けてみたいものですね。



書いたそばから消えては書いてを繰り返し、なんの拷問かと…

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