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ギルド登録するようですよ!?

2月17日(水)本日二回目の投稿になります。

あまりの寒気に凍死しそうになっていたが、ふとエルフの女性の視線が動いた。

私の顔から胸に…

突然私を襲っていた寒気が消え、まるで春の日差しを浴びているかのような暖かな空気になった。

エルフの職員さんの眼差しは、あたかも慈愛の聖母のように私を、いや私の胸を見ていた。

「あ、あのっギルド登録をお願いしたいのですが…」

エルフさんは微笑むと頷いた。

「ギルドへの新規登録ですね?畏まりました。私は、お客様の登録担当させていただく冒険者ギルド、マハル支部ギルド職員のアレーナ・ミルフリオと申します。ではまず登録の前に幾つか確認させていただきます。

登録者様が12歳以上の成人であるか?次にスキルを一つ以上習得しておられるか?登録の際にそのスキルやステータスを一級資格所有者、この場合私になります。ギルド職員に見せることを了承できるか?なおその際にスキルやステータスを確認した一級ギルド職員は、簡易契約魔法により上位のギルド職員以外の全員に対して口外できないようになっております。次にギルド規約に対して、それを順守できるか?以上すべてをご了承いただけるのであれば本登録へと進ませていただきますが?」

この長文を噛むことなく全部言い切った。これが一級ギルド職員の力かっ!?取りあえず問題なさそうなので…ナビ先生問題ないよね?

『特に問題はないかと』よし!私はエルフさんに頷いてみせた。

「問題ありません。登録よろしくお願いいたします。」

私がそう言うと、エルフさん改めアレーナさんはカウンターからなにやら取り出した。ノートパソコンくらいの大きさの板の真ん中に、バレーボールくらいの水晶玉が乗っかっている。よく見ると水晶玉は板から少し浮いていて、板から水晶玉に光の線のようなものが幾つも伸びている。

これはもしやギルドテンプレの!

「それではこの水晶玉に右手でも左手でもいいので触れてください。」

そういわれて水晶玉へと右手を置く。ほどなく水晶玉に光がともり板からカードが出てきた。

「失礼します。」そういってアレーナさんは出てきたカードに目を走らせる。ん?一瞬表情が変わったがすぐに笑顔にもどった。そしてこちらにカードを差し出してくる。

「年齢、スキル共に問題ございません。カードの確認をお願いします。」

私は渡されたカードに目をやる。そこには私の名前、職業、スキル【礼儀作法(王)】、そしてギルドランクGの文字が書かれていた。

「あの、表示されているスキルは一つだけですか?あと変更できないんですか?」

「いえスキル欄は最小一つ、最大五つまで表示可能です。スキルの表示をご変更の際は、スキルの書かれてる所に指でふれ変更したいと念じてください。」

なるほど、指を当てて…変更!お!念じた通りにスキルが表示されたり消えたりしてる。ちょっと面白いな。とりあえず【雷神魔法】と【生活魔法】を表示させとくか。


「問題ございませんか?…はい、ではハル様でよろしいですね?ハル様のとうろ「あ、まった」くを…」いつのまにか私の後ろにいたニーニャさんがアレーナさんの声を遮った。

「悪い悪い。忘れてた!ハルを推薦登録するの!」

ニーニャさんは笑いながら頭を掻いた。

アレーナさんがあきれたようにため息をつくと。

「ニーニャ、そういうことは早く言いなさい!すいませんハル様、もう一度ギルカードをお渡し願いますか?」

「はい」アレーナさんにカードを渡す。アレーナさんがさっきの板にカードを差し込んで操作していたが、すぐに操作が終わりこちらにカードを返してきた。

「カードをお返しします。推薦によりハル様のギルドランクはEからスタートとなります。」

そう言った後ニーニャさんの方を睨み。

「ニーニャも次からは気を付けてね?まったくあいかわらずなんだから。物忘れが多いのは脳への栄養が全部胸にいったからかしら。」

アレーナさんの皮肉にニーニャさんはヒクりと頬を引きつらせ。

「なーにいってるのやら。細かいことをグチグチと。どうやら貧乳が脳に回って手遅れになってしまってるようだねえ。」

「人をなんかの重病人みたいにいうのやめなさい!この脳筋猫!」

「そっちこそ!この腹黒エルフ!」

突然始まった巨乳対貧乳の口喧嘩に、私はオロオロとするしかなかった。

エルフは貧乳がデフォだと思っている。

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