イワナガ城攻略会議のようですよ!?
5月10日(火)の投稿になります。
私達がカカザキ城へ到着したときはすてに帝国軍の軍旗がはためいていて、すでにグシ伯爵により制圧されていた。
「さすがグシ伯爵早いですな!」
スガク侯爵が感嘆の声を上げ開いた門を潜る。
暫くしてオオトリイ城も落としたと早馬にて連絡が来た。
オオトリイには千五百の兵を残し残りはこちらと合流する事になった。
マツガネ伯爵が到着して漸く、イワナガ城攻略の会議が始まる。
「さて、イワナガ城への道は一つしかない。その道も大軍が通るには細過ぎる。」
「とはいえ、ここにいるのは反乱軍の首魁たるスオウ公爵。ここを攻略しないという道はありませぬ。」
そこで書類を手にカザリが発言する。
「そのスオウ公爵なのですが、妙な情報が入ってきました。」
「妙な情報?」
私は先を促した。
「はい、情報によるとスオウ公爵は前皇帝の息子であり現皇帝陛下の兄であると」
カザリは困ったように眉を潜めながら話す。
「なんだその馬鹿話は?世迷い事にもほどがある!」
スガク侯爵が呆れたように吐き捨てる。
「前々からあった、正当な後継者がどうとか言っていたのはそれか?」
それにしてもおかしな話です。前皇帝が指名したのはお祖父様なのて正当性はお祖父様にあるはず…
「ですな、たとえ本当に兄であろうが継承権がなければ正当性は皆無ですじゃ。」
あのスオウ公爵がそんな話に乗るだろうか?
明らかにおかしい話なのに。
「やはりアメン教に操られていると考えた方が無難だな。」
兄様の発言に皆が頷く。
「まあそれよりもどう攻略するかが今重要てすぞ。」
グシ伯爵の言葉に改めて知恵を絞るが…
「バカ正直に真っ正面からいくしかないか…」
背面の崖を降りれればまた話は違うのだろうがな。」
イワナガ城の後ろの崖はほぼ垂直でロッククライミング上級者でもなければどうにもならないほどの崖てす。
義経の鵯越の逆落としじゃあるまいし、崖を降りて襲撃はさすがに無理ですね。
「仕方ない、正面より精鋭による城攻めを行う!」
犠牲も多くなりそうですがこれはかりは仕方ないてしょうね。