作戦会議のようですよ!?
5月8日(日)の投稿となります。
現在討伐軍は、ルーチュ軍と合流して二万五千となっている。
目指すは反乱軍に奪われたオオトリイ城。
オオトリイ城の反乱軍は二千ほどなので、よほどの事がないと負けることはないだろう。
「オオトリイ攻略にあまり時間は掛けれませんがな。」
そこでオオトリイ攻略には五千ほど残し、あとはオオトリイをスルーしてカカザキ城への攻略に移りたいということだ。
オオトリイの五千の軍にはマツガネ伯爵が指揮することになる。
この五千は元々二軍の兵なので指揮系統が混乱することもないとのこと。
忘れていましたが、ルーチュ軍の大将はグシ伯爵。髭を長く伸ばし、白髪ならまるで仙人のような風貌の人だ。
大変有能な人だが、反乱軍の対応が遅れたのはひとえに上司のせいだという。
現在のルーチュ領主はグスク侯爵。彼は元々ルーチュ王国の王族であった。併合前から王の資格なしとは言われていたらしいが、併合後にはルーチュの領主として収まっている辺り世渡りは上手いのだろうか?
その彼の命令でルーチュの端で起きた小競り合いにグシ伯爵を向かわせ今回の三城の攻防に間に合わなかったそうだ。
なにやら作意を感じますが。
「ふむ…騎兵のみで先行部隊を作ったほうがよろしかろうか?」
グシ伯爵が髭をしごきながら提案する。
「さすかグシ伯爵。わかっておられるようですな?」
「カカザキ城からの援軍を避けるルートの選定も任せられよ。」
スガク侯爵とグシ伯爵が通じ合ったようにニンマリとするが、どういう事でしょうか?
「つまり、カカザキ城からの援軍を誘き出しその間にカカザキ城を落とすという訳ですじゃ。」
と、ゴンじいが教えてくれた。
なるほど、そのために足の速い騎兵を使うのですね。
「騎兵は千二百ほどあれば良かろう。後の軍はカカザキ城の援軍を足止めだな。」
スガク侯爵は地図を見ながら考え込んだ。
「問題はイワナガ城か…ここは打って出てこんだろうな。」
「然り、まさか同朋を救えと出てくる愚は犯すまいよ。」
「地の利は向こうにあるしのう。」
後の細々とした打ち合わせも終わり、いざオオトリイ攻略へ!
しばらく男祭りになる予感…
苦手な方もおられるでしょうが暫しお待ちを。
できるだけ早く終わらせますので。