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優しいキス  作者: キヨ
7/7

風邪=男2人の場合=

 約530日ぶりでございます。


 「悪いな」

「悪いと思うんなら、早く治してくれないか?」

リンゴを剥きながら明は言う。


 ココは明や有馬が通っている大学の寮で、

2人の共同部屋なのである。


今年は暖冬だと言われるものの、変に寒い日が続いたりし、

有馬が風邪をひいたので、仕方なく明が看病をしていると言うワケなのである。



「ていうかさぁ」

「何?」

皮を剥かれていくリンゴを見ながら有馬が言う。


「ウサギちゃんにしてくんないの??」

「文句を言うな」

えー?兎ちゃんがいーい〜。とブリッコのモノまねをする有馬。


 何故コイツは、風邪をひくと人格が変わるのだろうか。と、

明はため息を吐きながら思った。


いつもは爽やか青年をやっているヤツが、

兎ちゃんが良いなどと、しかもブリッコのモノまねをするのだから

本当に気持ちが悪い。


適当に切り終えるとリンゴの入った皿をサイドテーブルの上に置き、

立ち上がった。


 「どっか行くのか?」

「教授にレポートを提出してくるよ」

「え?!ゲホッ・・あ、アレって明後日提出のヤツだろ?」

咳をしながら有馬が喋り難そうに言う。


「今出来る事は今やるタチなんでね」

“今日出来る事は今日のうち”の間違いじゃ、と、有馬が働かない頭を

フル回転させている間に明は支度を終え、部屋から出ていこうとしていた。


「キャー!明くん、行っちゃ嫌〜!!」

「うわッ!コラ!放せ!!」

背後から有馬が抱きつく。


「良いから、良いから〜。僕と一緒にお寝んねしよーぜぃ〜」

「ッちょ、バカ!風邪がうつる!!」


 その後、2人の部屋から明の声だと思われる怒鳴り声が微かに響いてきたと言う。



=翌朝=


「ゲホッ こほ こほっ、こンのアホが」(怒

「まー、まー。落ち着けって」


 予想通り、明は有馬に風邪をうつされたのでした。


 「ほら、ウサギちゃんできたぞ〜」

「ウッサイ!だまっ、けほっ、ゴホ、こほ」



 めでたし、めでたし・・?

 とりあえず、コレにて『優しいキス』の連載は終わりです。

もし、続きを書く時は短編の方にでも、ちょこちょこと載せていきたいと思っています。

 長い間お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。

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