交差点に運命の出会いはありますか? なろラジ参加
頑張る女子高生
私が通うのは女子高なのだが 引っ越してきた家の近くには
スポーツが盛んな高校(共学)がある
家の前を通る学ランの男子高校生たちが眩しい!!!
さて こう見えてワタシは 頭脳系女子高生である
(残念ながら 誰もそれを認めてくれないが)
この眩しい学ランたちと運命の出会いをすべく調査を開始した!
その結果
高校生たちが使う駅と高校の間には鋭角に交わる交差点があり
「遅刻する~」
っと パンを咥えて走れば 運命の出会いは間違いなくココにある
ということが判明した
おお真実の愛が私を呼んでいる
だがしかし! 同時に 二つの 問題点も発見された
ひとつ パンを咥えて「遅刻する~」と言うことは可能なのか?
喋った瞬間にパンが落ちる。。。。
パンを咥えるだけで嚙み切らないという技術も必須だ
ふたつ スポーツ高校生達は朝練がある故に朝が早い
そして 私は8時に家を出れば余裕で学校に間に合ってしまう
7時に「遅刻する~」と家をでるのは無理があるのではなかろうか?
しかし!運命の出会いの為であればいかなる試練も乗り越える所存である
努力の結果
私は パンを咥えて喋ることが出来るように。。。はならなかったものの
約30秒 涎を垂らすことなくパンを咥え続ける技を会得した
「遅刻する~」は実際には遅刻しないので 割愛する
いよいよ 運命の日 私はいつもより1時間早く家をでた
さも走ってきたかのように少しだけ髪を見出し 出会いの後に
「痛!」
とつぶやいたときに落としたパンを入れるビニール袋もポケットに入れた
交差点が鋭角であるが故に 死角から飛び出せば そこには「運命の出会いが!」
っと パンを取り出し 深呼吸をしようと視線をあげて気が付いてしまった
そこは鋭角で死角が多い交差点なので 事故防止のためにカーブミラーが二か所に設置され
パンを片手にほくそ笑むワタシの姿がカーブミラーにばっちり映っていたのである
私は 持っていたパンをポケットから出したビニール袋にしまい込んだ
完敗である
何によ! 誰によ!! という 問にあえて答えるのであれば 「運命」
とでも答えよう
とかなんとか 呟きながら うつむいて交差点に足を踏み出したワタシに
運命に女神はいつか微笑んでくれるだろうか?
男子校生も居たりします