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美少女! サバイバル!!  作者: お茶のみ(初心者晒し中)
見殺し
57/102

ゴブリン襲来

 翌日、シルフィが目を覚まし、そのあとは皆それぞれ、眠そうな目を擦りながら、地面より起き上がる。

 既に焚火は熾火となっていた。

みな、熟睡出来なかったのだろう、体の節々を痛そうに撫でたりもんだりしていた。


 軽く前日と同じ食材で、朝食を摂り、出立した。

 シルフィを先頭に、旅を続ける。

 まだ、主道から外れず、少しは石畳で地面が整備されていたが、これが主道と思えるほど      

 貧相なもので、一瞬、獣道かと勘違いしたほどだ。

「もう少しですからねー。皆さん、頑張りましょう!」

 

 シルフィは何故か元気である。

 やはり地球よりも、自らが生まれはぐくまれた地の方が、過ごしやすいのだろうか。

 昼の小休止の後、遠くからがさがさと、枯葉を押し進む事が聞こえた。

 真利亜とシルフィがウンディーネとシルフィードで探査すると─ゴブリン─醜い小鬼が20体程円を描きながら、迫ってきているらしい。

 瞬間、戦術を決める。

 

 僕と倫は拳銃で、近くに寄って来た敵を排除し、真利亜、岬、シルフィが遠距離攻撃を加える。

「万物を司るマナよ、炎熱の滾りを地に零せ」

 岬がそう唱えると、空中から溶岩が現れ、ゴブリンの上空から降り注ぐ。

 

 一気に、10体程のゴブリンが文字通り消し炭となった。

「ウンディーネ、水の波紋で切り裂いて!」

 真利亜はウンディーネに命じ、ウンディーネは一機に2体程のゴブリンの首を切り裂いた。

 熟れた瓜のように、ごろりと、ゴブリンの頭が地面を転がる。

 

 シルフィのシルフィードも1体、撃破しする。

 残ったゴブリンは一気に僕達に迫ったが、僕と倫は拳銃を早打ちの要領で扱い、頭蓋を打ち抜いていき、一瞬で5体のゴブリンが頭から流した地で地面を汚した。

 辺りは焦げた臭いと、硝煙の臭いで窒息しそうであった。

 僕達は逃げるように、その場は離れ、しばらくしてから、ようやく一息ついた。


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