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美少女! サバイバル!!  作者: お茶のみ(初心者晒し中)
見殺し
27/102

息が詰まる

]僕は3人に内緒で毎日、ガイガーカウンターで放射線値を計測していた。

 

これが起こる前よりは、やはり上昇していたが、どのくらいが適正値かどうか分からない。

 でも、ガイガーカウンターで、赤い塗装がついたDanger(危険)の領域に針が触れていなかったので、大丈夫と自分自身に言い聞かせた。

「あー、春が待ち遠しい! 雪、うざい!」」

 真利亜は時折、ヒステリーに陥った。

 

可愛いものだが、僕も含め他の3人もその気持ちに変わりは無かった。

「雪が解けたらどうする? お兄さん」

 倫は問うた。

 僕は若干迷いつつ「ここは根拠地として取っておいて、またキャンピングカーで人探しをしようと思う」考えつつ、そう答えた。

「それには春を待たないとね」

 と繰り返し付け足すことを忘れない。

 

みんな家に籠っているのにも限界が来ている。

「ちょっと外散歩しようか」

 外には野犬の群れがうろついている危険性を考慮にいれても、外の新鮮な空気を吸わせることも大事だろう。

 それにと、僕はポケットにしまった拳銃を撫でる。

 いざとなれば野犬程度、空に空砲を打つだけで散るだろう算段もあった。

 岬は「大丈夫でしょうか…」と不安げに声を上げる。

 他の二人はOKOKと、積極的だ。

 

そんな必要は無いと説得しても、倫はサブマシンガンを放さない。

「お兄さん甘いね。何があるか分からないよ」

 外に出たくてうずうずしていたらしく、真利亜は早く早くとせかす。

 数か月は僕がたまに雪はけに外に出ていたくらいで、他の三人は家に閉じこもりっぱなしだ。

 気持ちは良く理解出来た。

 家のなかで空調の悪い薪ストーブの微細な煙を吸っていると、頭すら痛くなってくる。

 外の空気は新鮮であった。


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