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第三殲滅隊隊長は鬼教官  作者: 鳳月 眠人
1章 ── Omne initium est difficile.
7/15

番外編:戦闘システム・世界観等

 ご高覧ありがとうございます! 

 筆者の力不足により陣形や戦闘システムが文章で表現しきれず、そして名前が長くて誰が誰だったかわからん! とお声が聞こえてきそうなのでまとめました。


■ヘルーワィムとの戦闘について

 ヘルーワィムのモデルは智天使。戦闘システムのモデルは青空将棋(歩なし将棋)です。普通の青空将棋と異なる例は以下の通り。


・敵の(ヘルーワィム)を倒せば、その駒によって取られた駒(味方)が全部返ってくること。

・取り返せた隊員は回復に時間を要するので直ちに投入できないこと。ただし鹵獲(ろかく)した結晶は即時投入可能。

・回復要員がいなければ戦場へ復帰させられないこと。

・必要があれば増援を呼べること。

・ヘルーワィムが突っ込んできても、隊員の力量によって防御や反撃ができ、返り討ちにできる場合があること。ただし逆も然り。攻撃を仕掛けた方が当然有利。

・敵も味方も広範囲、高出力ダメージを数分おきに仕掛けられること。

・ヘルーワィムは戦いの中で増殖することがあること。



 またヘルーワィムは、生物を飲み込めば飲み込むほど強く硬くなります。飲み込んだ生物を利用して増殖したり、巣にお持ち帰りして次回の襲来に手駒──発症状態・俗称″英雄″にして襲来してきます。隊員はワクチン接種が義務付けられており、短時間なら飲みこまれてもしんどいだけで感染しません。



ヘルーワィムの基本の構成陣形

(場合によっては増えたり欠いたり)

挿絵(By みてみん)


第三殲滅隊の基本陣形

挿絵(By みてみん)


 進軍は、ヘルーワィムの構成の距離感から空間をマッピングし、ポイントで指示することが多々あります(『1D』など)。マッピングは基本的に将棋盤です。横列は一般的な将棋と同じ、玉側(軍側)から見て右から昇順。縦列は上からアルファベットの昇順。


 9 8 7 6 5 4 3 2 1


 ヘルーワィムに飲まれてしまったものの戦闘中に救出された隊員は、一旦後方へ下がり治癒を受けます。

 回復したら戦場へ復帰しますが、その際に隊長の転移魔法で再び敵前に飛ばされることももちろんあります。金将・桂馬・香車クラスは回復魔法が軍学校で必修。


 鹵獲(ろかく)した結晶は、戦闘後にワクチンや血清の元として利用します。



■舞台となる世界について

 ユイガたちの住む惑星には太陽が2つあり(連星)、衛星は小さくて不定形なのが3つあります。

 あまりこの惑星は大きくなく、地軸がけっこう傾いています。2つの太陽は追いかけっこをするように複雑な軌道を空に描きます。


 海がなく、その代わりに使いきれないほどの量の真水の地下水が地中にあります。湖や池はもれなくその地下水と繋がっています。地下水脈には古代遺跡が沈んでいるとかいないとか。


 この世界は公転1回り(1年)で2回季節が巡ります(2期)。季節が一巡すると『1期』と数えます。人は多くが昔ながらの方法で、1期ごとに年齢を増やします。



 日照時間の長い半球は陽國(ようこく)。小説の舞台はこちら。季節で多少変動しますが、地球でのイメージだと朝の4時には日が昇り、夜の8時ごろやっと薄暗くなる感じです。気温は多分高め。

 太陽の光が弱くなってからは陽國はエネルギー不足で、宵國からの波力種結晶の輸入が増えて若干財政がピンチ。



 一方、日照時間の短い半球は宵國(よいのくに)と呼ばれています。地球でのイメージだと朝8時ぐらいに日が昇り、夕方4時には日が沈む感じです。こちらの半球の方々は夜目が効き夜行性です。


 光属性以外の波力種結晶がごろごろ雑草のように地面から生えてくるので宵國はエネルギーには事欠きません。お昼時にアンジュテクスト(光属性の波力種結晶)が降ると、夕方イチ……宵國感覚では朝イチに集めておいて、ほとんどを陽國へ輸出してしまいます。魔法工学品にアンジュテクストを使う規格のものが少ない為。気温は多分低め。



 陽國と宵國の狭間、地球で言うと赤道一帯は、山あり谷ありで地形の起伏が激しく、さらに両半球の温度差で天気はほぼほぼ荒天。しかしその中でも、時期により天候が安定しやすい土地が何ヵ所かあります。獣耳が特徴のアンデルトは、古来からそういう土地で遊牧民として根付き、陽國と宵國の交易中継をしていました。


 それぞれの土地に人々も動植物も適応しきっているので、長く戦争は起きておらず非常に平和ボケしていました。


 ヘルーワィムが初めて現れてから約20期が経っており、現在陽國では魔力操作能力のある男性については徴兵されます。軍学校卒業後は警衛隊に配属されて最低任期は2年(4期)。その後のキャリアは様々。警衛隊は300隊以上あり、陽國各地の要所に常駐しています。


 対して女性は志願かスカウトで軍学校に入り、最初は殲滅隊または内勤に配属されます。殲滅隊の数は20隊だけです。


 男性は保身のために言葉を使い、女性は攻撃のために言葉を使うように、魔法の質の男女差傾向もそんな感じです(偏見)。



■人種について

 ハイベル、デニスワール、アンデルトが主です。お察しの通り、陽國はハイベルが主で、宵國はデニスワールが主です。ハイベルの血が濃いと媒体なしでは魔法が使えません。デニスワールの住む土地は魔素が濃く、毛髪が媒体化していて媒体なしでも魔法を使うことができます。


 アンデルトは間帯に多く住んでいます。この星の人種の原種と考えられており、多くがヘルーワィムに感染しにくい特徴を持っています。しかし獣耳等は劣勢遺伝であり、純粋なアンデルトの数は少数。


 ハイベルとデニスワールの混種はハイベルデニスと呼ばれます。アンデルトと他人種との混種は、獣耳や尻尾が出ればアンデルト、なければアンデルトでない親の人種とされます。


 人種の区別はされますが差別は基本的になく、陽國貴族では魔力や特恵の維持に宵國からお嫁さんやお婿さんを招くことがよくあります。

 宵國は特殊な社会形態のため陽國からの移住は稀。観光地としては人気です。



■陽國の貴族制度、信仰、ミドルネームについて

 陽國半球は領国ごとに自治があって、しかしトップの王は一人です。

 宗教も地方によりまちまち。土着の自然宗教だったり無宗教だったり。王家は連星太陽の明るい方の恒星を祀っています。


 名前はミドルネーム2個が上級貴族 (フロスティアンバー、ウーラニア、スウィートクラウドなど)、1個は中~下級 (メトロメニア、レグホーネルなど)と準貴族 (ジングハーツ)です。0個は平民。なんでこんな長い名前設定にしてしまったのかと後悔しています。



 宵國は二神教。神教国家です。夜空に燦然と輝く連星太陽の暗い方の恒星と、大地の神様(惑星核の波力種)を祀っています。貴族制度はなくミドルネームもありません。9期おきに、最も魔力の強い行政神官が(テイ)の位を賜り統治します。


 生後半期~10歳まで魔力操作能力の強さを等級分け(9~0等級)し帝都で養育する制度があります。ユイガは4~5歳ぐらいの時に母の転移魔法で宵國へ送られ、2等級に編入しました。ユイガ母は5等級ぐらい。


 10歳になると波力種との相性(魔力属性)によって(さと)に居住が分けられます。肉親と(さと)が異なることも多くあります。宵國出身者は(さと)ごとに苗字が割り振られており、ナイリは″闇属性波力種に適性のある人が多く暮らすカラスバという(さと)出身″ということが分かります。


 

 言語は陽國と宵國、間帯で違いますが、学校の異文化理解の授業で習うんだと思います。陽國の文明レベルは地球の先進国よりもちょっと近未来的な感じ。宵國の文明レベルは現代日本ぐらい。間帯はボヘミアンな風習を大事にしています。ちなみに間帯は祖先(氏神)を祀る文化です。



■最後に……

 作者はセッカが一番好きです(出番があるとは言っていない)。次にラヴィーネが好きです。そして将棋はめっちゃくちゃ弱いです。

 女の子が女子校のノリで青春したり喧嘩したり悩んだり傷ついたりしながら成長するかもしれない将棋駒擬人化っぽいものを書きたい(願望)。


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おまけ

その他登場人物image画像(ちょっとずつ増える)*

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