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短編集 冬花火

目覚めの夢

作者: 春風 月葉

 怖い夢をみた。

  眠りから覚める夢から覚める夢だった。

 眠る前の世界と眠りから覚めた私のいる世界は同じだろうか?

 布団の配置も、部屋の様子も、隣で眠る彼の寝顔も、何も変わってなどいないのに、私はこの場所を疑わずにはいられなかった。

 そして次に目を開くと、私はまた起き上がる前の状態で布団の中で目を覚ますのだ。

 夢の中で目を覚ます度に、私は世界をより強く疑うようになる。

 恐怖から逃げようと彼の布団に潜り込もうとする。

 そしてまた、私は夢から覚めた。

 繰り返す夢が私の中に疑いの種を蒔く。

 私はまだ、終わらぬ長い悪夢の中にいるのではないかと怯え震える。

 そしてまた、私は目を覚ました。

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