隠された封印、お助けシャルちゃん 4
しつこいですが毎回アナウンスします。シャルがフードを取りますが、作者にも読者にも見えない仕様となっております。明確な描写もしません。予めご了承下さい。
【『隠者のローブ』についての情報。その機能の悪用される可能性、及びイレギュラー性を考慮した結果、マスター自らの手で処分。ここには存在しないハズ……巧妙に作られた偽物の可能性アリ。】
「これって偽物なの?」
「あの紋章を刻めるのはマスターだけでごぜーますから、本物であります。」
「……何それ?」
【紋章……データアリ、生命体に紋章の提示を提案。】
「待って、私そもそも紋章の存在自体知らないんだけど?」
「シャル様、ローブに思いっ切り魔力を込めてみるでごぜーます。」
「……やるしかないのね?」
「ゴー!」
機械音声とフィーの間では紋章が何なのかを理解しているが、シャルは首を傾げて魔力をローブに込めるしかなかった。
「じゃあ……思いっ切りで良いの?」
「ローブが耐えられるレベルでお願いするでごぜーます。」
「えっと、手探りでやるわね。」
魔力を少しずつ込めてみる。ローブに意識を集中させると、ローブ全体に魔力が循環する様な感じがした。そのまま魔力を込める量を増やしてみると、
ヴォン、
「えっと……どう?」
「シャル様、ローブの後ろを見れるでごぜーますか?」
「うん?……えっ、何この紋章。もしかして普段魔力を大きく使ったら浮かび上がるの?」
「意識して込めるか、特殊な条件が揃わないと浮かび上がらない仕様と聞いた気がするのであります。」
「そう、よね。もし浮かび上がっていたら魔導具好きのフランソワさんが黙ってないものね。」
【紋章を確認……称号。データに存在する『隠者のローブ』で間違いありまセン。隠し機能は見せまスカ?】
「……隠し機能があるの?」
「……わっちも初耳でごぜーます。」
【隠し機能の存在は覚え無し……再審査は必要ですが、見せれなくても影響はありまセン。】
「隠し機能について詳細は?」
【秘匿。】
「……そう。」
「わっちも何か情報が残っていないか調べておくでごぜーます。」
「お願い。」
更に機械音声の審査及び予想は続く、
【先程の魔力……照合。こちらでも予想外の事態が発生。】
「えっと、アルスさんと同じ魔力?」
【生命体の問いに対する答え……そうです。貴方は何者でスカ?】
「私も聞きたいくらいよ?」
【情報無し……しかし、特例条件は満たしているのでプラス要素として加味します。】
「特例条件?」
「おお、何だかよく分からないでごぜーますが、プラスでありますよ!プラス!」
特例条件が非常に気になるが、更に機械音声は語り出す。
【『隠者のローブ』が現存する事に関して非常に高い予想結果が出ました。】
「「その結果は?」」
【マスターが破壊を試みたが、実は完全に破壊出来ておらず。偶然出来て備わっていた異常レベルの自己修復機能によって修復。】
「「……ああ。」」
シャルはアルスに会った事はないが、フィーに話しを聞いたり、残していた資料を見る限りやらかしていそうで納得した声を出した。
【もう一つ、生命体に関して予想をした事がありますが、情報量が少ない為、情報の開示は行いません。】
「気になるわね。」
「うむうむ。」
【続いて、声紋確認……該当ナシ。しかし、相手を惹きつける最高レベルの声質を所持している事が判明。】
「そ、そうなの?初対面の人にいつも声で驚かれるけど。」
「無自覚程恐ろしいものは無いでごぜーますよ?」
【続いて見た目の審査。フードを取り、顔を見せて下さい。見せない場合、敵対行為とみなしマス。】
「フードを取らずに見るって選択肢はやっぱりないのね。」
「それが出来たら怖いでありますよ?」
銃口は未だに向けられたままだが、殆ど気にせず雑談しながら話す二人。
パサッ、
「これで良いの?」
【審査………………測定不能。ありがとうございました。フードを被って下サイ。】
「……何で妙に優しいの?」
「ノーコメントであります。わっちから言う事は何もないでごぜーます。」
【人柄の審査、全ての対応において安全ライン。生命体のデータは少ないですが、敵では無いと判断。】
「大丈夫そうね。」
「そうでごぜーますな。」
【次に特例条件の審査。生命体に申告。】
ガチャッ!!
【私に貴方の持つ強さを見せて下さい。手段は問いまセン。】
「「 ……え?」」
いきなり、今向けられている銃口の数が増え、戦闘態勢ですよ。という、雰囲気を全面に出しながら機械音声は申告した。
「どどどどうするでごぜーます!?」
「お、落ち着いて?魔力とか、錬気を本気は危ないから駄目だけど、思いっ切り出せば納得してもらえるかしら?」
【ご自由ニ。】
「……よし。」
ズズズッッ!!
「……どう?」
「……うわぁ、大人気無い。」
「それって子供相手に本気を出す人に言うセリフよね?」
【……魔力量、及び謎の力を計測…………該当アリ。】
「え?該当アリって……」
【リース大陸において、『荒野のクレーター』、『山脈近くの巨大な一本道』、『高純度の魔力隕石の撃ち落とし』、『氷原の抉れ』、『イビル・マリオネットの完全消滅』観測された全ての超常現象の元凶と発覚。】
「……シャル様?」
「…………私、身に覚えが無いわ。」
【その内容は否定、確定事項デス。】
「…………シャル様?」
「ごめんなさい。」
誤魔化そうとしたが流石に無理があったので、90度の綺麗なお辞儀で御免なさいを魅せるシャル。
【特例条件を満たしました。『魔力の質、量』、『人柄』、『実力』、『マスターとの関連存在の評価』、『その他予想された最良の結果に該当している可能性』全て問題無し、マスターの待ち望んでいた力を持つ存在と認定。全ての封印へのアクセスを許可。この第一の封印への入室を許可。以降、他の大陸にある第二、第三の封印へも入室が可能です。おめでとうございマス。】
「おお!シャル様!やったでありますな!!」
「……ねぇ、色々突っ込みたいんだけど。」
色々あったが、見事建物の中への道が開けたシャル。フィーも交渉の結果入れる事になったので建物の中に入っていった。
フィーが新しい主と答えなければ、即戦闘になっていました。シャルと封印された存在達でなければ瞬殺される設定です。




