隠された封印、お助けシャルちゃん 2
今日は2ページ投稿です。一個前に始まりの部分があるのでご注意を。前半真面目あれ?前を取ると?
「落ち着いた?」
「……このまま夢の世界へスリーピング……」
パッ、
「よしっ、行こっか?」
「そんな!?」
そのまま寝落ちしようとしたので、フィーを離したシャル。フィーは凄く残念な表情でジタバタした。
「そう言えばシャル様?この氷原には何をしに来たんでごぜーますか?」
「あれ?言ってなかったっけ?変な建物があったから見に来たの。」
「変な建物?」
フィーはシャルの言葉に首を傾げた。
「ここにはあの死霊術師が封印されていた洞窟と、封印の結界以外無いはずでごぜーますが?」
「え?フィーはアルスさんから何か聞いて無いの?」
「……シャル様?その名を何処で……」
かなり驚いた様子で、シャルに問いかけるフィー、
「イビル・マリオネットが言っていたのよ。」
「な、なるほど……そんなケースもあるのでありますな。」
「もしかして、名前を言ったらいけないの?」
「ああ、いえいえ……キューマスターは自分の名前が出回るのは恥ずかしいと、“黒の奇術師”という名を世界中に広めたので、キューマスターの名前を知るのは今や限られた者だけだったでごぜーます。それをシャル様が知っていたので驚いたでありますよ。」
「なるほど。」
ゆっくりと歩きながら納得するシャル。
「で、変な建物でごぜーましたな?わっちはキューマスターからそれに関しては何も聞かされていないでごぜーます。」
「そう……」
そう言って、シャルは自分の視界に入っている遠くの建物を見つめる。
「とにかく、行ってみましょう。何があるのか気になるし。」
「了解でごぜーます!……所でシャル様?」
「なに?」
「さっきから迷いなく進んでいるでごぜーますが、この氷原には氷の破片を手に直接持たなければ、わっちですら惑わされて迷わされ、同じ所をぐるぐる回る術式があるでごぜーますよ?見た所シャル様は何も持っていないでありますよね??」
「ああ!それね。」
氷を手に持ちながら疑問に思うフィーに、思い出したかの様に声上げると、
「どうやら私、アルスさんの結界やら術式やらを全部無効化しているみたいなの。」
「何故に!?ホワイ!?」
「それは私もわからないわ。同じ魔力を持っているのが原因かもしれないけど。」
そう言いながら、スタスタと歩くシャル。
「とにかくね?そのお陰か所為か分からないけど、氷原に来た時にあそこにある建物を見つけたの。ギルスに聞いても知らないみたいで、おそらくイビル・マリオネットも気付いていなかったみたいなの。一度も話題に出た事が無いらしいから。」
「ふ〜む?ますます気になりますな。」
「そう……フィー?こっちよ?」
「ぬぬ?シャル様の隣にいるでごぜーますよ?」
「……氷、持ってるのよね?」
建物に近付き始めた所で、氷を持っているはずフィーが何故か惑わされていた。シャルから少し離れた位置にいるフィーに呼び掛け、歩き出した。
「……洞窟のある方向とは違う方向でごぜーますなぁ……」
コツン、
「……あーシャル様?今度は壁がある様なので、氷を投げるであります。」
「あっ、そっか。良いよ。」
ヒュン……コロン、
「通り抜けたわよ?」
「ふむ……シャル様?道が開かないのでごぜーますが?」
「でも、道はこっちなのよね。」
「ちなみに今絶賛シャル様の姿を見失い中でごぜーます。声は聞こえるでありますよ?」
「うん?……手を繋いだ方が良いのかな?」
「是非!!」
何故か一緒に行動出来ないので、何となくで提案したが、物凄い嬉しそうな顔で頷かれた。
キュ、
「照れるでありますなぁ。」
「そう言われると私もちょっと照れるんだけど……どう?何か変わる?」
「ふむ……とりあえずシャル様は見えるでありますな。」
「壁があるのよね?それは抜けられそう?」
「ぬ?……」
コツン、
「駄目でありますな。」
「契約している者同士で魔力の共有は出来るのかな?」
「共有は出来ないでありますが、感じる事は出来るであります。」
「う〜ん……何かの魔法に掛かっていると想定して解除と唱えてみる?」
「挑戦であります!」
「分かったわ……え〜と、『フィーに掛かっている何かの魔法よ解けろ〜』。」
「驚くほど雑!?……てっ…………ふぁぁ!?」
適当に唱えた呪文らしきものだったが、フィーの反応を見ると成功した様だ。
「ふぇ!?何この綺麗に整備された二つ道は!?あっちが洞窟で……え?……あれは一体全体何でごぜーますか!?銀色ドーム!?シャル様ア〜イはこれが常に見えていたでありますか!!?」
そう、シャルが常に見えていた建物は、銀色の大きなドーム型の建物だった。




