表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隠者のプリンセス  作者: ツバメ
竜騎姫と闇ギルドの影
56/111

竜騎姫と闇ギルドの影 end

章の終わりなので短いです。

「ただいま、フィー。」

「おかえりでごぜーます!シャル様!珍百景は見られたであり……」

「見れなかったと……思うわ。」

「食い気味!?しかも曖昧!?」


 シャルは屋敷に戻って来た。フィーが元気良く迎えてくれたので、食い気味で曖昧な返事をしながら答えた。


「おやおや?随分とお疲れのご様子で?」

「……大変だったの。オリビアとミルちゃんがね?あ、この国の王女様で姉妹なんだけどね。」


 あの後、シャルはミルディアが中々背中から降りてくれずに困った事になった。ミルディアは人見知りで、普段は我が儘を言わないタイプらしいのだが、何故かシャルに懐いて離れようとしなかった。一緒にお風呂に入ろうとせがむミルディアをなんとか説得して降ろして、侍女に連れて行ってもらったまでは良かった。


「まさか拗ねるオリビアを励ますのがあんなに大変だとは……」


 妹を取られたと嘆き拗ねるオリビアをなんとか励まし、また手合わせ(今度はもっと軽いもの)をする事を約束し、さらに「妾とシャルは友達…いや、親友じゃ!」と励ました後に急に言われて親友認定され、再度リナリーとホルンと一緒にお茶会を開くなど、色々忙しかった。


「その後、ミルちゃんのお付きの教育係の人が感動してお礼を言い出して……」


 どうやらミルディアは、シャルに憧れる前はオリビアに憧れていたので、王女らしからぬ行動を純粋に真似しようとしたりして、教育係の人は困っていた様だ。だが、何故か急に王女らしい所作や立ち振る舞いを率先してやり出し、教育係の人やオリビアの教育係のジードルト、両陛下、侍女の人達、騎士達すらも感動し始めてお礼を言い始め、その様子を見たオリビアがまた拗ねて、励ます事になるなど本当に大変だった。


「う〜ん、シャル様。お疲れ様でごぜーます。」

「ありがと、しばらくは屋敷でゆっくりしたいかな。」


 頭をポンポンとして労ってくれるフィーにお礼を言い、


「ゆっくり休むであります!」

「うん、そうするわ。」


 しかし、シャルはその次の日にまた疲れる事になる。シャルが正式にオリビア、リナリー、ホルン、フランソワから薔薇の集いの一員として迎えられた事を発表され、青の薔薇のメンバーや、知り合いに質問攻めにされ、ファンクラブが出来て、“(くろ)の君”という新しい呼び名を付けられ、都市中を挨拶にまわる事になるとは、今のシャルは予測出来なかった。

さて、次章まで一週間と言いたい所ですが、再来週の月曜を予定にします。詳細は明日更新する活動報告にて、幕間と登場人物紹介はいつも通りに更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ