集結、青の薔薇!!スター商会とホルンの試験 3
「次!『ロイヤルガード』!」
「「「おう!」」」
次に出てきたのはロイヤルガードの三人。
「俺の名はデニス!ロイヤルガードのリーダーにして、Bランク冒険者!種族はヒューマン!得意武器は剣!愛用の武器は探している最中だ!」
「僕の名はランド!ロイヤルガードのメンバーの一人で、Bランク冒険者!種族はヒューマン!得意なのは火属性の魔法!愛用の杖はデニスと同じく探している最中!」
「俺の名はホーク!ロイヤルガードのメンバーの一人でBランク冒険者!種族はヒューマン!得意武器は斧!愛用の武器は探している最中だ!」
『名前以外パッとしないパーティーでごぜーますね?』
『実力はあるんだぜ?個性がちょっと薄いよな?』
「「「うるさいぞ!そこ!」」」
観覧席から聞こえる声に突っ込みながら、シャルの方を向く、
「いくぞ!」
「「おう!」」
「いつでもどうぞ。」
ロイヤルガードの三人はシャルに向かって走る。
「趣味は剣の修行!アズライト先輩に指導してもらいながら、日々己を磨いている!」
ガキン!
「女性と分かれば、必ず食事や買物のお誘いをするのが僕の生き甲斐さ!一度も成功した事は無いけどね!」
ボン!
「趣味は鍛える事!この前ランドのナンパ癖を直すためにデニスと協力してランドに合う女性を探していたら、何故か声を掛けられてそのまま結婚した女性がいる!」
ガッ!
「あ、おいホーク。それ言っちゃうのかよ。」
「え、何だって!?ホーク!?それは初耳だよ!?」
シャルに自己紹介をしながら攻撃をしたが、ホークの発言で何故かランド対デニス、ホークの戦いが始まろうとした。
「君達!デニスは元からいるし、ホークまで!くそう!羨ましいぞ!」
「あ、自己紹介ありがとうございました。」
トトトン!
「うわぁ!?」
「うお!?」
「このタイミングでか!?」
ロイヤルガードの三人は退場した。
「さぁ、こっからが初めての団員ね!酒飲みに夢中になって、自己紹介しなかった連中もいるけど、どんどん行きなさい!『ガーディアンズ』!」
「「「おう!」」」
野太い声とともに、筋骨隆々の男三人が出てきた。
「ガハハ!シャルだったな?酒飲みに夢中になって挨拶しなかったパーティーの一つだ!悪かったな!」
一人の男がシャルに謝り、名乗りを上げる。
「俺の名はワイルド!ガーディアンズのリーダーにしてAランク冒険者!種族はドワーフ!得意武器はパイルバンカーっていう武器だ。愛用の武器は“アームズ”!そのまま殴る事も出来る優れものだ!」
「次は私だな、私の名はアーノルド!ガーディアンズのメンバーの一人にしてAランク冒険者!種族はドワーフ!得意武器は棍棒!愛用の武器は“シュワルツ”!爆発系の魔法が込められた武器だ!」
「俺はライト!ガーディアンズのメンバーの一人で、Aランク冒険者!種族はドワーフ!得意武器は鎌!愛用の武器は“ムーン”!光魔法が込められているぜ!」
『おぉ!ムキムキドワーフ!ムキムキドワーフでごぜーます!』
『やっぱりあの筋肉。すげぇよな?」』
「「「いざ!」」」
三人が名乗りを上げ、シャルに向かって走り出す。
「趣味は鍛える事とパイルバンカーを改造する事!いつかは飛び出す鉱石の拳を作って見たいと思っている!」
ガコン!バシュン!
「趣味は同じく鍛える事!フランソワの射出型の武器に憧れている!いつかは、射出型の爆発系武器を作るのが夢だ!」
ド!ドーン!
「趣味は二人と同じ鍛える事!そして月光浴!月の光は良いぞ!何だか神秘的な存在になれる気がするぞ!」
ブン!
(何だろう、最後の台詞はちょっと危ない感じがするけど、純粋に楽しんでいるみたいだから大丈夫そうね。)
全員脳筋かな?と一瞬思ったり、最後の人はちょっと他の二人と違う空気感を出していた。特に危険では無いけど、
「はっ!」
ドン!
「「「嘘だろ!?」」」
シャルは三人の攻撃を受け流しながら弾いたが、端から見ると筋骨隆々のドワーフ三人の攻撃を力技で弾いている様に見えた。
『シャル様怪力乙女!怪力乙女でごぜーますね!』
『あの三人の攻撃を物ともしないなんて……怪』
「………はぁぁぁ!!」
『『すみませんでした!!』』
乙女に向かってかなり失礼な発言をしたフィーと冒険者に向かって強力な魔法の弾を放とうとしたが、土下座して謝ったので許してあげた。
「では自己紹介、ありがとうございました。」
トトトン!
「飛ばされる!?」
「鍛えた我々が!?」
「こんな簡単に!?」
ガーディアンズの三人は輪の中に戻された。
「凄いわねシャルちゃん。あの三人はこの大陸でもかなり上位の力持ちよ?流石ね。じゃあ、次は『ローズマリー』!」
「「「「はい!」」」」
次に出てきたのは美女四人。
「初めましてシャルさん。私はローズマリーのリーダー、マリンと申します。全員Aランク冒険者で、種族はハーフエルフ、私達四人ともコリンと同じ里の出身なのです。得意武器は剣、愛用の武器は“ルーブ”です。」
優雅に歩きながら自己紹介するマリン、他の三人も自己紹介を始めた。
「私はトスカナです。マリンからランクと種族の説明があったので省きますが、得意武器は双剣、愛用の武器は“ブルーム”です。」
「私はマジョルカ!得意武器は殴っても壊れにくい杖!愛用の武器は“ピーン”。」
「私はバーバラ、得意武器は音色で詠唱して戦うハープ。愛用の武器は“メモリー”」
『ほう、美女揃いでごぜーますな!』
『見た目が良いだけでなく強い!……まぁ、この国の女性はだいたいそうだけど。』
「「「「いざ!」」」」
四人の美女がシャルに戦いを挑む、
「趣味は、ぬいぐるみ作り!採点はリナリー団長にしてもらい、一度もぬいぐるみが戻ってきた事が無い!自分用に作ったものも見てもらった後、帰ってこなかったわ!」
ガキン!
「趣味は花を育てる事、家の庭には沢山の品種があるから今度見に来て?」
キキン!
「趣味は体術の修行をする事!素手で戦える魔法使いを目指してます!」
ゴン!
「趣味は歌う事、依頼の無い時は酒場で歌っている事もあります。是非今度聞きに来て下さい。」
ポロロン!
(一人凄く恨みを持っている人がいるわね……あ、リナリー団長、マリンさんから視線を逸らした。)
マリン以外にもちょっと気になる人物はいたが、マリンが恨めしそうにリナリーをチラッと見ていたのでそれが気になっていた。
(流の型“扇流”!)
「「「「な!?」」」」
全ての攻撃を横に受け流しながらシャルは追撃する。
「自己紹介ありがとうございます。」
トトトトン!
「「「「ええ!?」」」」
ローズマリーは退場した。
「次、『トライホース』!!」
「「「「はい(おう)!」」」」
次に出てきたのは、男三人と女一人のパーティーだった。
「初めましてシャル君、私の名前はリック、トライホースのリーダーだ。全員Aランクの冒険者だよ。種族はエルフ。得意武器は剣で、愛用の武器は“トライソード”だ。」
「初めましてシャルちゃん。私はゼッタ、種族はエルフで得意武器は弓で、魔法で援護もするわ。愛用の武器は“イラル”よ。」
「俺の名はドロフ、種族はダークエルフ。得意武器は巨大な双剣、愛用の武器は“ゲル”。」
「私の名前はポナ、犬人族!得意武器は足に着けたギアという武器で、相手を蹴りつけるのが主な攻撃方法よ。愛用の武器は“ホースド”。」
『おぉ、なんか勇者パーティーっぽいでごぜーますな?』
『バランスが良いよな。女性がいるパーティーってだけで羨ましいよ。』
「「行くぞ!」」
「「行くわ!」」
出会いの無い冒険者の嘆きが聞こえつつ、一斉にシャルに攻撃を仕掛けられる。
「趣味は釣り!依頼を受けずに一日中釣りをして怒られるくらい釣りが好きだ!」
ガキン!
「趣味は狩り!森で身を潜め過ぎて、捜しにきた仲間が見付けられなくて怒られる事が結構あるわ!」
ビュンビュン!
「趣味は演奏!たまに酒場で『ピアノ』という楽器を弾いてる事があるから聞きに来てくれ!」
ガキキン!
「趣味は走る事!大都市から王都までよく走っているのよ!皆が驚く様な速さで駆け抜ける事が目標なの!」
ガガ!
(バランスの良いパーティーね。)
「ふっ!」
ガッ!ドド!
連携をとりながら攻撃をする四人を上手く捌きつつ、距離をとるシャル。
「では、自己紹介ありがとうございます。」
トトトトン!
「全く苦戦する様子が無いなんて!」
「凄いわねシャルちゃん!」
「ぐっ、大したもんだ!」
「わぉん!」
トライホースは輪の中に戻っていった。
「Aランクも残り二組ね!面倒だからまとめて行きなさい!『ナイトアロー』!『ソードマスター』!」
「「「「「 ……面倒って。」」」」」
文句を言いながら二つのパーティーがシャルの前に出て来た。
「えっと、私はロビン。ナイトアローのリーダーで、パーティー全員Aランクよ。種族は兎人族。得意武器は弓、愛用の武器はパーティーでもある“ナイトアロー”。」
「私はムー。種族は猫人族で、得意武器は鉤爪。愛用の武器は“ナイトクロー”。」
「あたしはクレスティ。種族は犬人族で、得意武器は短剣。愛用の武器は“シャドーナイフ”よ。」
まずはナイトアローの女性三人が名乗りを上げた。
『何か隠密っぽいでごぜーます!クノ・イチ!クノ・イチ!』
『何だそのクノ・イチてのは?心が躍るな。』
「俺はディム。ソードマスターのリーダーで、パーティー全員Aランクだ。種族はヒューマン。得意武器はもちろん剣。愛用の武器は“ディスティ二ー”。」
「ウチはアト。種族はヒューマンで、得意武器は細剣。愛用の武器は“ルーティン”。」
「私はイクティ。種族はヒューマンで、得意武器は双剣。愛用の武器は“ヴィン”。」
そして男二人と女一人のパーティーが自己紹介した。
『おお!剣オンリーでごぜーますね!見た目もカッコ良し!』
『……俺もカッコ良いって言われたいな。』
「「「行くわよ!」」」
「「「いざ!」」」
そして一斉に攻撃を仕掛けた。
「趣味は旅行!最低限の準備だけして、行き当たりばったりの旅行が楽しいわ!」
ヒュン!
「趣味は、読書。ロビンが旅行している間は大都市にある大きな図書館で本を読み漁っている。」
ガキッ!
「趣味はダンスよ!ダンスに興味があれば色々教えてあげる!」
キンッ!
「趣味は庭で植物を育てる事!耕す事なら任せろ!」
ガキン!
「好きな事はお金を稼ぐ事!稼ぐのが好きで特に使い道は無いんだけどね〜!」
キキン!
「趣味は詩を書く事。詩集も出しているから是非読んでくれ。」
ガン!
『……六人同時攻撃とは!』
『彼らは普段ならこんな事はしないだろう。きっと、“隠者”のシャルだからだな。キリッ』
『妙にカッコ付けても、カッコ良く無いでありますよ?』
『……はい。』
(何をやっているのかしら?)
フィーと出会いの無い冒険者の小芝居を聞きながら、ちょっと呆れるシャル。
「あ、流石に多いので技で受け流します。」
(流の型“流浪”!)
ススッ……ダーン!
「「「「「な!?」」」」」
(合わせ……“流爆浪”!)
ドーン!!
「「「「「うわぁ〜!?」」」」」
流浪で軽く受け流すだけで良かったが、面倒だったので合わせでまとめて爆風で吹き飛ばした。そして、ナイトアローと、ソードマスターは退場した。
「次はBランクパーティー!!もう全員自己紹介しなさい!!」
「「「「「え!?」」」」」
リナリーの言葉に驚いたBランクパーティーの冒険者達だったが、全員で何か話した後まず最初に出てきたのは、三人組の男と男二人、女二人のパーティーだった。
「俺の名はソロ!『ザ・ソロ』のリーダーだ!パーティー全員Bランク冒険者で、全員種族はヒューマン!得意武器はレイピア!愛用の武器はゾロ!」
「俺っちはマロ!得意武器は弓!愛用の武器はマーロウ!」
「オラはホロ!得意武器は斧!愛用の武器はボロウ!」
「私の名はコトー、『ハミングバード』のリーダー。パーティ全員Bランクだよ。種族はヒューマン。得意武器は扇、愛用の武器は鉱石を使って作った切れる扇。」
「 私の名前はリー、種族はヒューマン。得意武器は槍。愛用の武器は、三又の槍よ。」
「わ、私の名前はメロ!種族は猫人族!得意武器は棍。愛用の武器は、回すと音を奏でて詠唱してくれる棍!」
「俺はペル、種族はハーフエルフ。得意武器は双剣。愛用の武器は風の魔法が込められた双剣。」
次に出て来たのは女性四人のパーティーと、そして男三人と女一人のパーティー。
「私達は『ピュアハート』!リーダーのホワイト!種族は兎人族!パーティー全員Bランクよ!得意武器は殴るのに特化した武器、ナックル!愛用の武器は、雷の魔法が込められたナックルよ!」
「私はラック!種族は兎人族!得意武器は槍!愛用の武器は棒の先端両側に刃が付いた槍!」
「私の名前はリグー、種族は兎人族。得意武器は弓。愛用の武器は、三種の魔法を込められる弓。」
「クピの名前はクピ!兎人族!得意武器は双槌!愛用の武器は土の魔法が込められた双槌!」
「俺は『ギアス』のウォン!種族は人間!パーティー全員Bランクだ!得意武器はナックル!愛用の武器は魔法が光線の様に放てる魔法のナックル!」
「あたいはエリィ!種族は人間!得意武器は剣!愛用の武器は水の魔法剣!」
「私はシタ。種族は人間。得意武器は片刃の大振りの剣。愛用の武器は風の魔法が込められた大振りの剣だ。」
「俺はイド!種族は人間!得意武器は槍だ!愛用の武器は炎の槍!」
最後に出て来たのは、男三人のパーティーと女性四人のパーティーだった。ただその格好は他のパーティーとは違い、とても特徴的だった。
「我らは『ティー同盟』!尊敬すべきコリン女王……副団長の為に結成されたパーティーだ!酒場の席にもいたぞ!今回は代表して我々三人が挨拶しよう!同盟番号一番!我が名はティーワン!数多くいる同志達の中でリーダーを務めている!ランクはBランク!種族はハーフエルフ!得意武器は鞭!愛用の武器は無いが、いつかコリン副団長と同じ様な鞭を手に入れる事が目標だ!」
「同盟番号二番!私はティーツー!Bランクで種族はハーフエルフ!得意武器は剣!愛用の武器は今は無い!」
「同盟番号三番!私はティースリー!Bランクで種族はハーフエルフ!得意武器は槍!愛用の武器は今は無い!」
「私達は『ブルー同盟』!尊敬すべきリナリー様……団長の為に結成されたパーティーよ!酒場の席にもいたわ!今回は代表して私達四人が挨拶するわ!同盟番号一番!私の名前はブルー!数多くいる同志達の中でリーダーを務めているわ!ランクはBランク!種族はエルフ!得意武器は細剣!愛用の武器は今は無いわ!」
「同盟番号二番!セイラン!Bランクで種族はヒューマン!得意武器は剣!愛用の武器は無し!」
「同盟番号三番!ルリーよ!ランクはB!種族はハーフエルフ!得意武器は大剣!愛用の武器は無い!」
「同盟番号四番!私はアサギ!Bランクで、種族はヒューマン!得意武器は槍!愛用の武器は無いわ!」
『ファンク〜ラブ!ファンク〜ラブ!』
『ふぁんくらぶ?よく分からないが、何となくアイツらの事を言っているのは分かるぞ?』
(……何か最後に凄いのが来た。というか、あの時酒場にいた人達ってほとんどこの人達だったのね。あの時はオフだったのかしら?これが正装?)
それまで普通に自己紹介を聞いていたシャルだが、コリンのエメラルドグリーンの髪の色の様な服と、リナリーの透き通る様な青い髪の色の様な服で統一された同盟という名のパーティー?さっき聞いた言葉と、後ろで控えてる同じ格好をした集団を見る限り小さな軍団?に軽く衝撃を覚えた。
服装は違うが、酒場で見た事のある人が沢山いたので、まさかそのほとんどが同盟と言う名の小さな軍団の人だとは思わなかった。二人が凄い睨んでいたので、本人達はあまり望んでいなさそうだ。
「あんた達……ちゃんと本来のパーティー名があるでしょ?何また勝手に同盟とか訳のわからないパーティー名を名乗っているのかしら?というかその格好止めなさい。」
「ティーワン、ティーツー、ティースリーって何?本当の名前があるでしょ?その格好止めてよね。というか私は女王様じゃ無いわよ?」
というか、割と本気で怒ってそうだ。
「「「「「いくぞ!!」」」」」
「え?ちょっと、待って?後ろで控えてる人も来るの?」
睨むリナリーとコリンから逃げる様に同盟の人達が先陣を切ってきた。結構初めの方から本来の百人組手の形式ではないのは分かっていたが、ただでさえBランクパーティーが多いのにまとめて突っ込んで来るとは思わなかった。
「え?俺らも行く?」
「手合わせとはいえ、リナリー団長に勝ってるし大丈夫でしょ?」
「「「「「よし!行くぞ(わよ)!!」」」」」
「ええ?」
そしてその後に、先程自己紹介していた別のBランク冒険者達が突っ込んできた。
「「「紅茶は好きかー!?」」」
「「「俺達は大好きだー!!」」」
「「「あの方に強めの一言を言われるのはもっと大好きだー!!」」」」
ガキン!キキン!ガガガキン!
(……うわー。)
「「「青い色は好きー!?」」」
「「「私達は大好きよー!!」」」
「「「ぬいぐるみを無言で撫でたり抱き締めたりするリナリー様はもっと大好きよー!!」」」
キキン!キンキン!ガガ!
(……うわー。)
『人には色んな愛の形があるでごぜーますね?』
『あれが愛なら重過ぎねーか?』
リナリー団長とコリン副団長の好きな所を上げながら攻撃してくる同盟パーティー達に本気で引きつつ、攻撃を受け流すシャル。
「好きな事は一人で買い物する事!一人の時間は大切だろ?」
「好きな事は乗馬!一人で馬に乗って散歩するのは最高だろ?」
「好きな事は木を切ってその木で何かを作る事!一人で黙々と小物や大きな物を作るのは最高だろ?」
キンキンキン!
(パーティーよね?)
「趣味は四人で一緒に歌う事! 酒場でも歌っているぞ!ら〜らら〜♪」
「ららら〜♪」
「らら〜♪」
「ら〜♪」
ビュン!ゴッ!ブン!ヒュンヒュン!
(上手いけど、歌いながら武器を振り回すのね?)
「趣味は互いに己の腕を高める事!いつも手合わせしているわ!」
「ええ!」
「はい!」
「クピ!」
ガガ!ビュンビュン!ヒュンヒュン!ドンドン!
(見た目は可愛いけど、持っている武器が物騒でギャップが凄いわね。というか、女性陣の方が物騒な武器持っている人が多い気がする。)
「趣味は魔導具弄り!魔法のナックルも俺が調整した!失敗も結構したけどな!」
「趣味は釣り!探す時に川か湖に行けば大体私がいるよ。」
「趣味は槍の修行!鍛えるのって最高だよな!」
「趣味は料理!皆顔を青くしながら食べてくれるわ!」
「「「い、いつもありがとうエリィ」」」
「うん!」
ガッ!キン!ブン!ガガ!
(顔を青くって……エリィさんは料理が趣味だけど、三人の反応を見る限り美味しくは無いのね。)
沢山の冒険者の攻撃を受け流しながら趣味の話しを聞き、シャルは意外と特徴的な人が多いなと思った。
シャルは攻撃を受けるか受け流すかしています。
青の薔薇のパーティー名とキャラ名は、作者が色んな所から引っ張ったりひねったり、そのまんまだったりします。広く浅くです。




