表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

生い立ち

生まれながらの運命が決まる

親が選んだのか子が選んだのか?

1978年、三男として私は世に蔓延る事になる。

両親は共に八百屋を営みながら土地を複数所有する裕福な出の子だ。母方の父が結婚には反対だった様で駆け落ちとは言わずとも心から祝福され結ばれたとは言えない感じだ。


共働きで一番早く帰宅するのが自動的に家族の中で年少の私であり物心ついた時期から(幼稚園児)所謂"鍵っ子"だった。帰宅したら幼いながらも自分で軽食を摂りながらTVを観ていたものだ。

父は祖父から受継いだ八百屋とアパート経営、母は八百屋を手伝いながら某化粧品会社のセールス。

時代の流れでスーパーマーケットが出来始め八百屋は人へ貸し父は転職し母はセールスに専念する。


次第にバブル経済が到来する。普通預金の金利が6%の時代だ、知らない世代はそれだけで想像がつくだろう。

そしてサラリーマンとなった父には恩恵はないが、母は個人事業主となる為恩恵を受ける事になる。

母には天性の商才があり父のサラリーより遥かに収入が多くなる。母の商才は66歳になった現在でも健在だ。

私が記憶するには小学低学年には外食が多く自宅には最新の家電で自家用車は欧州車が二台あった。

現在では求めやすく気軽に購入できるが、その当時いわゆる"外車"を所有している家庭は『お金持ってます』とイコールだったと思う。無論すべての購入資金は母の収入だ。父の収入では到底手の届かない代物が沢山溢れていた。


お金を持ってると威張りたくなるもので、特に母は威張っていたし父も母の恩恵で威張っていた。

そんな家庭に育つと子はどうなるか?想像するに簡単だと思う。

そう、子も威張る様になるのだ!正しくは同級生から一目置かれる事になってしい調子に乗ってしまう。

私だけでなく不思議と両親の叔父叔母も自営業で裕福だったので親族一同威張りも拍車がかかってしまう訳だ。


私の友達作りは簡単だ。金で釣るのだ。

と言うかそれしか友達が作れないと言うのが正しい。

同級生の親が『あの子の家庭は金持ちだ』と言うから、幼いながらも親から聞いた同級生達は私に一目置いてくれ距離感が出てしまうのだ。だから金で釣るか物で釣るかしか友達?が出来なかった。

私にも責任がある、同級生を下に見ていたのも事実だからだ。


ただ裕福であるのは確かだったが父は酒が好きで女も好きであり、たびたび父が母にDVをしていたのだ。

今思うに女より稼げない父のコンプレックスから来る少々の事でストレスとなるが故のDVだったと思う。

いくら家族と言う組織でも金を持ってる者が主導権を握ってしまい私も含め母寄りになってしまい兄二人もそうだった。

私達三兄弟と母は自然と父を下に見てしまうのだ。


次第にバブル経済も終焉を迎える。

兎に角父が母に対してのDVが凄まじかったせいか母は男を作り離婚。それは仕方のない事だと思う。

が、その相手が父の従弟だった。これには流石に親戚一同大問題となり母は自分の兄姉に絶縁される。

私がまだ小学6年生、12歳の頃だった。


その頃の社会の風潮としては両親が離婚すると学内では肩身が狭く社会的地位も格段に下がり居場所も無くなり孤立する。風の噂は怖いもので私が言わなくとも同級生は察していた。それが余計に苦しく一時期12歳ながらノイローゼ気味になってしまった。


両親が離婚し私、父、長男で暮らす。次男は国立の中学に通っていた為地元に居る必要も無く母と共に出て行った。

暮らしはのレベルは一気に下がり、今思うに極々標準の暮らしをしていたのだがやはり高い所から低い位置へ行くと12歳ながらとても惨めに感じた。

中学から母にの元へ行くと言う選択もあったが慣れ親しんだ同級生たちと一緒に居たいと言う気持ちと、性格的に環境の変化の不安もあり残った。


性格も両親の離婚の負い目もあり、特に思春期真っ盛りの中学生の自分は異性に対してとても奥手となってしまい苦手意識を持ってしまう。そう言う性分だったので部活も出ず授業が終わったら小学生から嗜んでいたラジコンに熱を入れハマっていく。


幼少期からTVへの憧れから出てみたいなと漠然と思っていた。

その願いは小学生の時にTV局が近所のスーパーに来た時に叶えているがもっともっと!と欲が出るもの。

それが又TVに出る!が達成されたのである!!それは中学2年時で、全国放送の『タミヤRCカーグランプリ』。

予選を勝ち抜き6人中5番手で決勝を迎えた。決勝に出れないと当然TVには映らない。中学では一躍ヒーローになった。が、恥ずかしさからただただ照れてばかりでいた。

アッと言う間に進路を決める時期が来る。両親の離婚を引きずっていた自分は中学3年間まともに勉強など出来るメンタルなどなく現実逃避をする為に日々何かを探していた。

ソコソコ運動は出来たし部活もほぼやっていなかったが、たまたま所属しているバスケットボール部が強く推薦で私立の高校へ進む事になった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ