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転生窓口  作者: 夕凪
9/15

仕事


ついに一人での仕事が始まった。自分の中では、神崎さんの質問の仕方などを取り入れようと思っている。


「おはようございます」


「お、神崎君今日から頑張ってね」


いつ見ても優しい上司である。


「あ、神崎。今日失敗するな。つけが私に回ってくる」


悦子のぶこさんにはいつの間にか呼び捨てで呼ばれいる。あと、性格が徐々に悪くなっていっている気もするがそれはなにかの間違えであることを願っている。




そうこうしていると、ついに記念すべき一人目の転生者がいらっしゃる。


「いいお天気ですね」


聞くことが特にないので気候の挨拶からはいろうと思い聞いてみる。

相手は今にも食ってかかってきそうな感じでこちらを睨んでいる。最初の人からハズレか‥と思っていると


「おい、定員ここどこだよ」


それはそうだ、突然来た場所で見ず知らずの人に時候の挨拶をされても困るし、やはり怒るのは当たり前だ。

私はパニックにならないようにゆっくりと説明する。


「ここは、死んだ方が来る場所で一般的に転生窓口と呼ばれているところです」


私は神崎さんに習ったとおりに説明したつもりだった。しかし


「舐めてんのか?俺は死んでない!」


あ~これは困った転生者だ‥

私は慌てないようにゆっくりと健一さんが亡くなった原因などをパソコンを見ながら説明した。そうすると相手は薄気味悪そうにこちらを見ている。


「なんで俺の名前知ってんだよ」


あ、早速失敗した。まだ名前も聞いてないのに私から名前を言ったらそりゃあ薄気味悪い目で見られる。


「あなたはお亡くなりになられました。亡くなった方の情報を私は見れるんですよ」


精一杯わかるように説明した。


「そういうことか。で、俺は死んだのか?」


すこし落ち着いたようで死んだのかどうかしつこく聞いてくる。


「心臓麻痺で亡くなられました」


「あ、死んだのか‥」


その方はさっきまで勢いはなくなり突然泣き出してしまった。


「俺にはまだやることもあったまだまだ働けた。」


私は落ち着いたところでもう一度この転生窓口の役割を説明する。


「ここは生きていた時のことを見直してもう一度転生してやり直す場所です」


私は先程は怒られたので今度は精一杯わかりやすく説明した。

つもりだが、相手は首をかしげながらお前何言ってんだと言う目でこちらを見てくる。


私は勇気をだして


「簡単に言えば生き返れる場所です」


とわかりやすく説明した。そうすると


「おー、俺は何に生まれ変わるんだ?」


相手が乗ってきた。その前には神崎さんのやり方の人生について話してもらおうと思いパソコンを見る。


「では、一番辛かったというかやってはいけなかった高校時代の万引きについて話していただけませんか?」


私は精一杯わかるようにいった。相手はすこし怒っている。


「そんなことまでわかるのか?すごいな。で、それを話してどうするんだ?」


「転生したら記憶がなくなってしまうので最後に話してスッキリしてもらおうと思いまして」


正直に述べたが健一さんは話してスッキリするわけねえだろ。嫌なことを思いだすだけだよ。と言う顔で睨んでくるが知らんぷりをする。


「わかったよ。話すよ」


こうして健一さんの高校生の時の万引きをやってしまった時の状態などを聞くことになった。

次回の更新は12月27日22時頃を予定しています。

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