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転生窓口  作者: 夕凪
8/15

アドバイス


やっと二人の研修?というか見学が終わった。

ここから二度目の質問タイムである。


「色々と聞きたいのですが‥」


私は真面目に言っているのだが二人とも全く聞き耳も立ててない。


「これでいいんですね?私の質問答えないんですね」


私はすこし脅しにでてみると神崎さんはやれやれという顔をしながらこちらを向いてくれた。渡辺さんは相変わらず他のことをしていて、自由にすればいいという顔をしている。


「あの、渡辺さんのところで見た賢人君への童貞って言う質問は‥」


この続きを言おうとした瞬間渡辺さんは勢いよく私に飛びかかってきて小さい声で


「え、言わない約束だよね?ほんとに殺すよ?」


嘘だろう‥と思いたいが目が本気である。神崎さんは怒ったらそんなに怖いのだろうか、でもあの怖い顔で怒られるのはチンピラにカツアゲされるのとおんなじ気分を味わえそうだと思いながら返事をする。


「す、すいません‥」


神崎さんはなにかあったの?という顔をしながらこっちを向いてくるので一生懸命に首をふると神崎さんは微妙に笑っている。

それを見て渡辺さんは怒って顔が真っ赤になっている。私がなにを悪いことをしたのだろうと思うが心あたりがないので、後で聞いてみることにする。


「あ、まだ聞きたいことがあったのですがいいですか?」


「いいよ」


「転生する時は前世の記憶は残るのですか?」


これは私の最もの疑問だった。私は転生はしていないからか記憶もあるし、それなりにわかるが転生した方はどうなのだろうとすごい気になっていたのだ。


「記憶は、転生したらなくなるんだよ。あと、私達と話たことも。佐藤君は転生してないから記憶はあるでしょ?それだけだよ」


「はい‥ありがとうございます」


「あと余談だけど私と渡辺さんも転生してないから前世の記憶はあるんだよ」


初めて知った。と言うことは、渡辺さんも神崎さんももとは現世の人間だということだ。いつからここで働いているのかも気になるがそれを聞く勇気はないのでやめる。あと、神崎さんは渡辺さんの呼び方がなぜちょくちょく変わるのか?ときには渡辺さんときには渡辺ちゃんと変わるのでその意味があるのか聞きたい。


「あともう一ついいですか?」


「いいよ」


「転生したら記憶が消えるということは転生後のアフターケアで行った時はどうするんですか?」


さっきのをきいて思ったことである。


「いい質問だね!転生窓口員が転生者のところに行くときはあるものを持っていってそれを転生者に使うことでその人の記憶は私達と話している間だけ記憶が戻り解除すると話たことも忘れているんだ。」


初めて神崎さんにホメられた。あの話を聞いたらそんな便利な道具があるのか。ドラ○モンに張り合えるなと思った。


「もう質問はない?」


「はい」


「じゃあ今日は解散でお願い」


こうして私の研修?はおわったのである。

明日からはやっと一人での接客が始まるのだ。

次回の更新は12月23日の夜22時頃を予定しています。

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