メイドはメイドなメイドです!
『申し訳ありませんでしたっ!!』
どうも、雅です
現在、メイドさんに土下座され中です。
どうしてこうなった
「白雪さん、大丈夫ですから!顔をあげてください!」
『雅様、申し訳ありませんでした!私、可愛いものに目がなくて。今までは必死に押さえていたのですが雅様があまりにも可愛いくて暴走してしまいました!』
「いや、大丈夫だから。そんなに謝らないで」
『うぅ、ありがとうございます雅様、なんとお優しい』
涙眼の美人メイドさん!凄まじい破壊力だ・・・
「気にしなくていいです、慣れてますし!そういえばキャラクターメイキングの途中でしたね。続きやっちゃいましょう♪」
『そうですね』
「それじゃあ、えっと、容姿を元にもど『雅様 (うるうる)』・・・・元にもど『雅様!(うるうる)』・・・・決定・・・」
僕の容姿は腰まで届く黒髪に黒眼、身長は145cmに決定してしまった・・・・
う~、メイドさんの涙眼にはかなわなかったよ~
『ありがとうございます!それでは雅様、続いて種族を決めてください』
あ、白雪さんが仕事モードにもどった
パネルに現れたのは次のものだ
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<人族> 平均的、初心者におすすめ、良く言えば万能悪く言えば器用貧乏
<エルフ族> 魔法が得意、その反面、筋力や身体能力に難あり
<ドワーフ族> 生産系が得意、また、守りも固いが反面、魔法がほとんど使えない
<獣族> 身体能力、筋力が高い、しかし魔法に難あり
<魔族> 生命力が高く魔法も得意、身体能力もそこそこある反面、戦闘以外が壊滅的。またNPCの好感度が上がりにくい
<ランダム> ランダムに種族をきめる、稀にレア種族も出る
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ふむ~なるほど、迷うな~
んー!どれもいいなー!!
「どうしよ~?」
『迷っていらっしゃるなら、ランダムはいかがですか?私もおすすめですよ』
「そうですね、じゃあそうしてみます!白雪さんのおすすめですし」
というわけで<ランダム>に決定!
『はい、それでは次に長所をきめてください』
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<生命力> HPに中、MPに中ボーナス
<筋力>STRに大、VITに小 ボーナス
<防御力>VITに中、MINに中 ボーナス
<身体能力>AGIに大、STRに小ボーナス
<魔力>INTに大、MINに小ボーナス
<生産力>DEXに大、LUKに小ボーナス
<幸運>LUKに特大ボーナス
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「あの、長所ってなんですか?」
『はい、ランダムを選んだプレイヤーだけが決められるステータスの代わりになるものです。
例えば、エルフ族を選んだひとならばステータスは魔力に振ろうと決められますが、ランダムは種族が決まっていないためにSTRに振ったのにエルフ族になってしまった、などの事態が考えられます。
なので、そのようなことがないようにランダムの方には長所を設定することで、その能力をつかう種族がでやすくなるように設定されています。例えば<魔力>を長所にした場合エルフ族が出やすくドワーフ族や獣族がでにくくなります。まあ完全に出なくなるわけではありませんが、あくまで出にくくなるだけです。』
「なるほど、でもそれだとランダムが有利じゃありませんか?」
『いえ、種族の決定しているプレイヤーはステータスを完全に自分で振り分けられますが、ランダムの場合はステータスの値が本当にランダムです。意図せずに極振りなどになる危険性もあります。』
「あ、そういう訳なのですね。あのでも<幸運>って種族がなくないですか?」
『はい、なので<幸運>は完全にランダムです』
「なるほど」
えっと、どうしよう
どれもいいなー
どうしよう、決められなかったからランダム選んだけど、ここでまた迷うとは
あ、そうだ!
「あの、これもランダムってできますか?」
『はい、選択肢にはないですが、可能ですよ?ランダムにしますか?』
「はい!お願いします!」
『了解しました♪これで全て設定が完了しました。なにか質問や変更はありますか?』
「あの、スキルってどうなってるんですか?」
『はい、スキルは種族や行動によって取得できるスキルが変わってきます。なのでここでは取らず後程取ることができます。
また、初期のスキルスロットは10個でスキルポイント、SPをつかってスキルは取得できます。
SPはレベルアップやクエストなどで取得できます。なので貯めてから強力なスキルを取ってたりしてもいいかもしれませんね。』
「んー、わかりました。了解です!」
『他に質問などはありますか?』
「えっとー、大丈夫です!」
『それでは、これで設定完了ですね。』
ということは、ここで白雪さんとお別れかな・・
う~変なひとだったけど美人だし寂しいな
せっかくすこし仲良くなれた気がするのにー!
さみしいよ~(うるうる)
『うっ!そんな捨てられた子犬のようなめで私を見ないでください。可愛すぎて、また暴走してしまいそうです!』
あ、仕事モード解除した
「だって、ここでお別れって寂しいんだもん」
『もんって!可愛い、可愛いすぎる!!そして私も寂しいです!こんな可愛い雅様と会えたのに!でも残念ながらここでお別れです。寂しいですが仕事なので仕方がないのです』
「うー、そうだよね、お仕事だもんね。寂しいけどお別れか・・・・また、あえるよね?」
『はいっ!この世界に来続けてくれるならいつかきっとまた会えますよ!』
「うん、そうだよね!じゃあぼく白雪さんに会えるまでがんばるよ!」
『はい!楽しみにしていますね♪それではここでお別れです。よい旅を雅様』
「ありがとう白雪さん!またね」
そして、ぼくの体が光に包まれた
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はぁ~雅様可愛かったな~
また、もう一度会いたいです
ていうか、ずっと一緒にいたいです
もうこのキャラクターメイキングをほっといてついていっちゃいましょうか!
まあ、無理なんでしょうけどね
「白雪ちゃんお疲れ様」
「あ、柳田様、お疲れ様です」
「ずいぶんと、さっきのこ気にしてたみたいだね」
「はい、とっても可愛らしくて、もっと一緒にいたかったです」
「んー、じゃあ、ついていっちゃえば?」
え?
「え?」
「だから、そんなに一緒にいたいならついていっちゃえばいいじゃん?」
「え?いいのですか?」
「うん、いいよいいよ~♪また違う子つれてくればいいし」
「ほ、本当ですか!ありがとうございます!!」
「いいよ~、白雪ちゃんいつも頑張ってくれてたし、色々必要なものとかはアイテムボックスに入れといてあげるよ~♪」
「本当にありがとうございます!なんとお礼をいったらいいか」
「んー、大丈夫大丈夫~たまに顔を見せてくれればいいよ」
「はい、柳田様ありがとうございました!すぐに追いかけたいのでここで失礼します!」
「はいはい、またね~♪」
そして、私の体が光に包まれた
ここまで読んでいただきありがとうございます。
はい、といというわけで筆者も予想外のメイドさんが仲間になりました~♪
ほんとにこんなのでいいのかと不安になりました
それじゃあ、これからもよろしくお願いします!