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あなたへ綴る~訴え~  作者: 花ひよこ
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虐待

動物への虐待とはどんな行動を指しているのだろうか。お風呂にいれること?服を着せること?首輪をつけること?

とある動画共有サービスの猫を風呂に入れている動画。そのコメント欄でのやりとり。「猫は自分でなめるし、ストレスになるからお風呂にいれる必要ない。むしろ虐待になる、可哀想。」これに対して「ミルクだらけになったり泥だらけになったりしたから入れただけだし、投稿主も丁寧に気遣ってやってる。虐待なわけないし、可哀想とか意味わからない。」他にも「服を着せたり風呂にいれたり首輪したり、どれも人間のエゴのように思う。自然に自由にさせることが猫にとっても一番の幸せ。」

どれも一理あるかもしれない。が、虐待だのエゴだの幸せだの言っているが、どこまでがその言葉を指し、どこまでがその行動なのかわかっているのか、心配になるコメントだ。

虐待、虐待とは自分の保護下にある人や動物に対し、長期間にわたって暴力をふるったり、日常的にいやがらせや無視をするなどの行為を行うことを言う。 一言に虐待といっても、対象や種類は様々である。と某サイトには記される。では風呂にいれることは虐待なのか。人それぞれの価値観があるから正解はわからない。でも本当に悲惨な虐待をあなたは知らない。糞まみれの小さなゲージ、トイレの代わりにしかれた新聞紙はくしゃくしゃ、もちろん散歩なんてあり得ない、死ぬまで交配をさせられる。あなたは出来るか、暮らせるか。こんな場所で。逃げることもやめてと言うことも出来ない苦痛の日々、病気になってもキチンとした処置もされず...人間のわがままによって量産される子犬達。その裏には必死に生きている彼ら、親犬達がいる。

その彼等が頑張って産んでくれた子犬をお風呂に入れて綺麗にしてあげよう、寒いから服を着せてあげよう、首輪をつけて散歩にいかないとひかれてしまうからつけよう、この子を幸せにしてあげようと思うことは虐待なのか。むしろ上に書いたように、糞尿まみれの場所で何のケアもせず、風呂にもいれずに汚いままにした方が虐待にならないのか?人が考えなければならないのは程度とあり方だ。どうあれば人間側も動物側も幸せになれるのか。どちらかの幸せばかり気にして片寄れば狂ってしまう幸福のバランス。

そしてどれくらいの程度ならばどちらものストレスにならないのか。お風呂に入れるのも回数多ければ動物のストレスになる、マニキュアや防寒にもならないフリフリの服を着せることは動物のストレスになる。ある程度のことを動物に覚えてもらわなければ人のストレスになる。人間同士協調しあわなければならない世の中、動物とも協調することは出来ないのか。

大昔、我々の祖先がたまたま他の動物よりも優れて知恵を持った。今自分が勝ち取って優れた知恵を持てた訳でもないのに、祖先の頑張りをかさにきて「犬などゴミ同然」等と吐き捨てる人間。そんな奴等が存在することも事実なのだ。虐待は人にだけではない、全ての命に該当するあってはならないことなのだ。

なぜあってはならない?人でなければいいかな?俺は飼い主だから何をしてもいいんだよ。他人の育てかたに口出しするな。

聞き捨てならない。今このときも殺処分という死を前にしている動物達がいて、そんな彼等を、命を「すてた」奴がいて、あなたがその子にやっていることは命をすてた奴と同じだ。死ねない生き地獄。育てるというのだろうか、その行動は。何をしてもいいのだろうか、その命に。

「やられて嫌なことは人にもやらない」

今や当然のように教えられるこの言葉を動物へもあてはめてほしい。虐待も同じなのだ。あなたな虐待をされて嬉しいだろうか。極度のMでもそこまでは無理なのではないか。虐待など世の中にあっていい言葉でも行動でもない。過度の暴力や殺戮は新たな負のサイクルを生むだけである。

虐待は殺すことと同じなのである、とそう考えた。

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